79 名前: 仮面ライダールート#2-7 (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/19(金) 19:27
「――僕の奴隷になれ」
その一言。
自信過剰だが、心の底は弱気だった間桐慎二から発せられたとは思えない言葉だった。
「な、にを……」
「どうなるのか大方想像ついてたってのに1人で来たってことは、それを望んでるって事だろ?」
クツクツクツ、何時もの――調子に乗った、厭味な笑い。
それが酷く癪に障り。
勿論、端からヤツの要求を飲む気などなく。
「――――冗談」
美綴綾子は、鼻で笑って見せ。
「あたしは、あんたなんかの言いなりにはならない」
「ちっ…………しょうがないな。ライダーッ!!」
次の瞬間、突然現れた女によって、壁に叩きつけられた。
「かはっ……!」
衝撃により肺から空気が押し出される。
押さえつけられた腕を動かして、抵抗を試みるが――その一切が無意味。
確かに背は高い、が――それにしたって、彼女と腕の太さは殆ど変わらない、女。
振りほどこうと思えば簡単だろう。
だが――――それができないという事が、目の前の女がヒトとは違う『何か』である事を証明している。
「ッ……!」
「ライダー、殺さない程度なら好きなだけ血ィ吸っても良いぜ?
少し大人しくしてもらわないとな」
健康的な、日に焼けた首筋へと女の口元が迫る。
その端に煌くのは―――。
(―――――牙?)
ああ、やはり。
この女はヒトではない。
そして、鈍い衝撃音の後、彼女の意識は途絶えた。
その最後の瞬間、知り合いの声を聞いた気がしたが――――。
「慎二ィィィッ!!!!」
ギルガメッシュを振り切って駆け出した俺は―――。
1.紫色の髪をした女へとタックルを掛けた。
2.慎二目掛けて飛び蹴りを放った。
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最終更新:2006年09月24日 15:19