132 名前: 仮面ライダールート#3-1 投稿日: 2004/11/20(土) 16:10


―――――まず、当然の事ではあるが。
気絶した美綴綾子を連れ帰った衛宮士郎は藤村大河に、口では到底説明できないほど素晴らしい愛の鞭を受けた。
そして夕食頃に目覚めた美綴からは何を勘違いされたのか、投げっぱなしジャーマンスープレックスを叩きこまれ、
さらに右折左折あった後、結論から言うと――――。

「……おーい衛宮、学校行くぞー?」

何時の間にか翌日になり、こんな状況になっていた。





二人並んで、道を行く。
同じ制服を着た連中が、ある者は走ったり、ある者は談笑しつつノンビリ歩き。
誰も、この街で聖杯戦争なんてものが起こっているという事を知ることはなく。
―――平和な、日常だ。

「――――そういえば、さ」
そんな風に周囲を眺めていると、唐突に美綴が声をかけてきた。
「ん?」
軽く首を傾げる。
「あたし、何だって新都で倒れてたんだ?」
「……覚えてないのか?」
―――――やっぱり来たか。
内心で嘆息する。
結局のところ、上手い言い訳が思い浮かばなかったから説明はしていない。
今の今まで聞かれなかったから、というのもあるのだが。
――――――――全て忘れている、というのは無いだろう。
それは、あまりにも楽観的だ。
「ん~」
多分、彼女にしたって確信がないのだろう。
そりゃあ、考えてみればそうかもしれない。

部活の友人に脅迫され、出向いたら出向いたで化け物(間違いじゃないと思う、サーヴァントは皆人間離れしているのだし)みたいな女に襲われたかと思ったら、これまた同じように化け物じみた金ぴかを連れた同級生がやって来たのだから。

夢だったのか現実なのか、悩んでしまっても無理は無い。
――――――さて、どうしたもんか――できれば巻きこみたく無いんだが。

1.適当に誤魔化す
2.全てを話す

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最終更新:2006年09月24日 15:21