294 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/08/22(火) 03:41:50

答え−③ 答え③ 答え③

遠坂凛は一週間の獄中生活ですっかりと煙草の似合うデフォルメ姿になってやさぐれてしまった。
なにしろ二年前の"冬木市集団昏睡事件"以来市内で大きな事件は起こる事がなかったという事もあり、銀行強盗事件に対して警察組織が張り切りすぎたのだ。

即座に口座に対して捜査の手が入り、巨額の現金が確認され、それが偶然銀行強盗の被害額と一致した為拘留されて過酷な取り調べが行われたのだ。
フィリピンのRCBC、アメリカBofAなど各国の銀行を介して振り込まれた巨額の大元はスイスUBS銀行からのモノと推測されるに至った。
そしてその口座の人物が、個人名こそ不明なままであるがイギリスに於いてサーの称号を持つ大人物である事がある銀行職員の証言から判明したのだ。
いかに張り切ろうともいきなりイギリスでサーの称号を持つ人物が日本で巨大な銀行強盗の容疑者とするのは問題がある。
ならば地元警察に協力を要請しようととにかく日本の警察と縁のある連絡先に連絡しまくった。
その結果東京桜田門から始まりインターポールを介してスコットランドヤード、チューリッヒ州警察などの各国の警察組織が参加した大規模な捜査が行われる事となった。
これだけの金額ならば世界各地でテロを発生させる事が可能だとしてテロの関連性を疑われた事もあるがSAT以外にもフィリピン統合国家警察野戦部隊特別中隊、イスラエルのサイェレット・マトカル、イギリスのSO13、ドイツのGSG-9、スイスのエンツィアン、アメリカのデルタフォースなど各国の対テログループからも人員が送られてくる程であった。

間違いなく彼女は世界中の警察に顔を知られる事になったであろう。

「……まったく、君は何をやっておるのかね、ミストオサカ」
体育座りのまま独房の隅でブツブツ何事か話していた声を聞き取り
「聖杯戦争に参加する前に言っておくッ! 
 私は桜の本性をほんのちょっぴりだが体験した
 い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」
「いや、その先は言わない方が良い、ポル……トオサカ、あとAAも止めた方が良い」
その先を遮った。
「あら、部門長、どうしたのですかこんなところで」
「ヤードの友人に君が逮捕されたと聞いたからだ、一応、時計塔には日本の霊地の視察という事にしてあるがね」
英語での会話だった為か近くにいた警官に話は伝わっていないようだ。
「一応ノーフォーク公と話し合った結果、彼がイギリスでの身元保証人としておいたが構わないね?」
「ええ、それは構いませんが……」
「よし、ではそれで解決させておこう、今日は家に帰り明日にでもS市へ行きたまえ、予定より遅れたが、マナはそれほど濃密になって

は居ないから、まぁ問題ないだろう」
遅れた原因である巨額の"成功報酬の前払い"をした人物がそんな事を言うのかー! とも思ったがそもそもそれを要求したのが彼女自身

であるので何とも言えなかった。


ともあれ出所後、彼女は自宅で軽く身支度を整えて衛宮邸に向かった。
既に終えていた旅行支度などは既に持ち出していたのである。
「ただいまー」と遠慮もなく、ただし優雅に家に入り込み、茶の間を覗き込んだ。
するとそこには……


イチ:土下座している桜と士郎
ニー:暴走虎
サン:ドリルヴィア
シー:衛宮家の面々と部門長とルヴィア@アキバグッズ

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最終更新:2006年10月30日 17:30