273 名前: 仮面ライダールート#interlude6 (M8z3Z2VY) 投稿日: 2004/11/22(月) 23:53
――――interlude
「――――な」
間桐慎二には理解できない。
何故、ただのバイクが幻想種を上回る高度まで跳びあがったのか。
「――――ん」
間桐慎二には理解できない。
何故、こんな『ただの女』に固執するのか。
―――いや、これは正確に言うと違う。固執すると思ったから、利用したのだ。
だから、正しく言うのならば。
何故、『そこまで』固執するのか。
「――――で」
間桐慎二には理解できない。
目の前に降り立った、金色の英雄王が何者なのか。
「………………ふん。屑だ屑だと思っていたが、まさかココまでとはな」
――――吐き捨てるような言葉と、見下すような視線。
ライダー。そうだライダーはどうしたんだ?!
周囲を見まわすまでもない。
金色のサーヴァント……ギルガメッシュが、その首を締め付けている。
「――あ、あんた……えーっと……ギルヤンだっけ?」
「ギルガメッシュだ、覚えておけ、メスの雑種」
「……そうだったっけか。とりあえず――ありがと」
そして、頼みの綱の美綴は――そのギルガメッシュに左側に抱えられているし。
結局のところ、つまり、アレだ。
「――では、さらばだ、汚らわしき屑蟲よ。
願わくば、再会の無い事を」
ゴキリッと良い音がして、ライダーの首が圧し折れる。
―――つまり、間桐慎二に生き残る術は殆どないということ。
同時に、間桐慎二の足場であった天馬が消失した。
――――interlude out
288 名前: 仮面ライダールート#4-2 (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/23(火) 01:13
応、と答えて跳躍していくギルガメッシュを見送った後――
「うわわわわっ!!」
俺は、高速道路の端っこにギリギリで着地していた。
…………正直、良く落ちなかったなあ……。
そして続いて――数メートル先に、上から降りて来る見慣れた金ぴか。
その腕に抱かれているのは――――美綴だ。
「ふう……」
肩の力が抜けた。
うん、これで安心だ。
「ギルガメッシュ、こっちだ!」
大きく手を振ろうとして―――。
そして、固まった。
空が、陰る。
――――――――――――――――鉛色の巨人。
ギルガメッシュの背後に顕現したソレは、絶対的な『死』の塊だった。
「ギル――――」
声をかける暇も無い。
―――振り下ろされた斧剣が、金色の英雄王を吹き飛ばした。
「――――――」
唯一の幸いは、美綴が無事だったと言うことくらいか。
―――否、これを無事といえるのかどうか。
巨人によって摘み上げられているという、この姿を。
「は、ははははははははッ!!!!衛宮、残念だったな!!!!」
――――聞こえる筈の無い声。
見れば、巨人の肩に――
「……慎二ッ!」
「僕を殺そうなんて百年早いんだよッ!!」
―――――同じ高さまで持ち上げられた美綴の頬を叩く。
それは、八つ当たりなのか、どうなのか。
俺は―――
1.変身する
2.変身しない
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最終更新:2006年09月24日 15:30