358 名前: 仮面ライダールート5-1 (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/23(火) 22:49
―――――――目が、覚めたときには、既に日付は変わっていた。
衛宮士郎は、自分の布団で眠っていて。
美綴綾子は既に失われ。
ギルガメッシュは傷つき。
――――――完敗だった。
―――だが、それでも行かなければいけない。
衛宮士郎は、ここで退くことを良しとしない。
ならば、戦わなければならない。
武器の準備をする。
「―――なんだ、雑種。もう起きていたのか」
背後に立ったのは英雄王。
俺は、ああ、と答えて―――美綴のボストンバックを開けた。
「……それは、メスの雑種のカバンか?」
―――正直、少し恥ずかしい事ではあるのだが。
美綴は、あの時、俺が土蔵で何をしていたのか知っていたのだろう。
そして、俺が『剣』を手にした時に、あることに気がついたんだと思う。
最後に、アイツは言った。
『アタシのカバンを開けろ』
―――――カバンの中には。
弓道を止めた時に捨てたはずの衛宮士郎の弓と。
何時かの練習の時に美綴から貰ったバンダナが入っていた。
その両方を手に取り、立ちあがる。
「―――行くのだろう?」
「うん。美綴を助けに行かなきゃならないから」
「なら、我も連れていけ」
その一言に、俺は―――
1.頷いた
2.断った
投票結果
最終更新:2006年09月24日 15:35