946 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2006/09/21(木) 23:22:49


 あの、羽根は…………?
 ソレがなんであるか、思い出すよりも早く。

「こ…………の、浮気者ぉっっっっ!!!!!」

「がっ!?!?!?」

 ごぎんっ、という大きな衝撃に、一瞬視界が揺れる。
 星が!
 なんか久しぶりに星が見えたスター!

「~~~~~っ!!」

 どうやら後頭部に強烈な一撃が炸裂した模様。
 その衝撃に倒れたまま悶絶する。
 なんとか起き上がろうとした頭部が、がっちりと上から固定される。
 容赦なく食い込んでくるこれは……ま、まさかブーツか?

「……ねえ、しぃろぉぉう?
 街中を同級生が放浪中、なぁんて噂一つで、
 命よりも大切なミーディアムとしての責務をすっぽかそうなんて、
 水銀燈ちょっと見過ごせないわぁ」

 こ、この声は、やっぱり水銀燈!?
 鳥肌モノの呼びかけにめっぽうウロたえる。
 だが、なぜそこまで事情がわれてるんだ!?

「いやっ、これはっ、あくまでっ、く、靴底っ、ず、頭蓋グリッて、人助け、す、水銀燈っ」

「ん~んん~? 脳が痛ぁい?」

 ぐりぐりって!
 捻るようにブーツの靴底をぐりぐりってするの反則っ!!

「し、質問があります、マイマスター!」

「なあにぃ?」

 頭をブーツで踏んづけられている状態では甚だしくみっともないが、何はともあれ一番気になっていたことを尋ねてみる。


α:ど、どうしてここに!? そもそもこの空間は一体!?
β:なんで俺と氷室のことがばれてるんデスカ!?
γ:先ほどから左手の指輪が光っているんだけど!?
δ:さっき言ってたミーディアムの責務ってなんなのさ!?
ε:てゆーか、『浮気者』ってどーゆーこった!?
ζ:すみませんとりあえずその御足をどけてもらえませんか?

投票結果

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2006年09月22日 03:19