496 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/08/26(土) 03:08:49
カウベルの音と共に「トラサルディー」と書かれたイタリア料理店に入った。
「へぇ……」
決して派手ではない、だが自然と人を惹きつける落ち着いた内装。
「良い雰囲気ですわね」
貴族である彼女から見ても店の雰囲気は合格であるらしい。
「でもテーブルが二つ? 店の広さに比べて少ないのね」
「それはワタシがヒトリでやってるからでス」
厨房であろう、店の奥から人が現れた。
「ヒトリでウェイターも兼ねてますから、テーブル二コで精一杯なんデス、サ、お席へどうぞ」
少しだけ癖のある日本語、だがそれすらも人当たりの良さそうな笑顔に包まれて好印象を与える。
「あ、申し遅れマシタ、ワタシ、トニオ・トラサルディーといいまス、トニオと呼んで下サイ」
少しだけ横目でルヴィアを見ると、彼に対しても好印象だったのか、先程の疲れを忘れたかのように笑顔を見せていた。
普通の人から見ても、貴族から見ても好印象であるらしい。
そんな事を少しだけ考えて、彼が言った。
「あ、と、すいません、メニューを見せて頂けますか?」
「献立表<<リスタ>>ですか? ウチにはアリマセン」
「無い? というのは?」
「ワタシがお客様をミテ料理をお出ししておりまス」
「へー、変わったシステムなんですねー」
じ、と。
トニオの眼孔が鋭くなったような気がした。
そして突然ガシッ、と。
1:士郎の腕を掴んだ
2:桜の腕を掴んだ
498 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/26(土) 03:22:28
2:桜の胸を掴んだ
だと思ったが3秒後に真実に気づいてしまった
2で
500 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/26(土) 04:30:45
498を見て思った、この想いは間違いなんかじゃないんだから!
3:桜の胸を掴んだ
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最終更新:2006年10月30日 00:51