188 名前: 言峰士郎-29 [sage] 投稿日: 2006/03/28(火) 21:38:00
「お、イリヤ先輩発見」
予想通り、イリヤ先輩は学校の屋上にいた。
――給水塔の上。その端に腰をかけ、何をするでもなくブラブラと脚を振っている。
ここからじゃあ顔は見れないけれど、どうやら空を見上げているらしい。
しかしその何だ。その場所その高さでしかもスカートだと、見ちゃいかんものが見えてしまいそうで。
「ぶっちゃけグゥレイト」
びしっと親指を立てて爽やか笑顔。
やっぱ日本男児たるもの見えそで見えないという夢を追い求めるべきではないかと。
とはいえ、他の男子生徒諸君にあんな代物を見せるわけにゃあいかん。
いや、俺も見たわけじゃあないが、こんな思いをするのは俺一人で十分なのだ。
独占禁止法? なにそれ、美味いの?
ひゃっほー、と喜び勇んで給水塔によじ登る。どうやらイリヤ先輩はまだ此方に気が付いていないらしい。
ダンボールも被って無いのに、流石だよな俺。こんなに近付いてもビクともしないぜ!
しかし、その、なんだ。
「こーして見ると、本当に可愛いよなあ、イリヤ先輩って」
ふうむと腕を組んで、思わず心からの感想が漏れた。
いやまあ、実年齢的には大丈夫なんだろうが、世界からの修正がちょっと気になるお年頃。
ちなみに、あの子のラッキーカラーは14とか、出席番号は17とか、色んな表現があるらしいですよ?
「さて、と……」
ここまで状況が揃っていたら、やってやれないこともないだろう。
い.フィィィィィィッシュッ!首根っこ掴んで持ち上げる。
ろ.ゲェェェェェェットォッ!抱っこでしょう、抱っこ。
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最終更新:2006年09月24日 18:51