286 名前: 言峰士郎 ◆kceYkk4Fu6 [sage] 投稿日: 2006/09/28(木) 23:09:02
「海草を味噌汁にいれようか?」
言峰士郎0-5『ブレードランナー或いは聖杯戦争監督役は海草風呂の夢を見るか?』
「……………――え?」
そして、俺の目の前に幻想が降りてきた。
――――が、それよりもまず、俺の視界に飛び込んできたものがあった。
眼下。橋の下。ちょっと左側。河の横。
あそこにいるのは――間桐さんチの慎二くんじゃないか?
間違いない。間違えようがない。
――それは、髪というにはあまりにも波打っていた。
波打ち、艶が良く、そして長かった。
それはまさに、ワカメだった。
「凄ぇよなあ、あれ……手入れ無しだもんな」
これこそが真実の幻想(ファンタジー)。
某猫型ロボット漫画に出てくるお坊ちゃんの髪形のように。
何処からどうみても、彼の髪はワカメなのだ。
絶対領域? 否だ。 そんな代物より、その髪は神秘を含んでいる。
まさに魔法。まさに奇跡。果たして『 』の力を持ってしても、間桐慎二の髪型は再現できるのだろうか。
なるほど、なればこそ、この状況に彼の存在は相応しい。
俺の目の前で闘争を繰り広げている黒衣と紫髪。
あの二人は多分きっと恐らく間違い無く抑止の守護者であろう。
奴の髪だ。奴の髪が、きっと抑止の守護者を呼び寄せたのだ。
「その通りさ、言峰! やっとお前も僕の素晴らしさに気が付いたらしいね!」
天が呼び、地が呼び、人が呼んだ。
誰が呼んだか、誰も呼んでないッ!
――そう、彼こそがキング・オブ・ワカメ!
その名も、間桐慎二……ッ!
「生きてたのか!」
「ああ、ワカメだからな!」
「ワカメじゃあ仕方ないな……ッ! だが、お前は確かに昼間俺が嵌め技で殺したはず……ッ!」
「学校で殺人事件発生ー!CQCQ,今、助けにカレイドルビーが来たぜ!
ってな勢いで復活したのさ、言峰士郎! つかしゃがみ中パンチからのソニックブームなんて嵌めコンボは汚ぇよなー。
エドモンド本田使いの皆さんに謝れ! 土下座して裸で謝れ! さもないとお前にPS2版ヴァルケンをプレイさせてやるぜ!」
「だが断る! なぜなら俺はガンハザード派だからだ、ひゃあっ!」
「ええい、卑劣な奴め、もう我慢ならん!
わかる人にしかわからないネタはやめようぜ、言峰! 海が汚染されるからな!」
「で、何で生きてるのさ」
「いや、間桐慎二はほとんど死んでいましたが、ささやき、いのり、えいしょう、ねんじよ、で危うく灰になりかけつつ復活したのサ!
オッス俺外道ワカメ、今後トモヨロシク!
ククク、やっぱ作画の崩れた魔法少女の魔法とワカメって相性が良いネ。んー、見てほしいなーこの滾るマイパワー」
「うおっ、まぶしっ!?」
海を連想させるワカメの世界。
い、いったいどれほどのパワーアップを……!!!?
287 名前: 言峰士郎 ◆kceYkk4Fu6 [sage] 投稿日: 2006/09/28(木) 23:10:11
「って、これって固有結界かー。昨今、最低SSで流行してるから今更おどろかねー。
見損なったぞ、間桐ー。お前もSINJIの道を選ぶのかー。
あれか、海辺でザザーンで逆行断罪なのかー」
「ふふふ、気持ちはわかるけどFate本編で逆行断罪やったお前にだけは言われたくないね!
そう、これからの僕は僕じゃあない!
えーと、言うなればこれまでの僕が引き篭もりだとしたら、今からの僕は真紅のパシリ!
いや、ジャン・ルイだとしたら、PJはパトリック・ジェームズの略なんだよ!」
「……………………」
つまりはより雑魚になってるって事か。
「趣味はポロ?」
「そう、あの馬に乗ってやる奴」
「まあいいや、さあ行くか!
つまりお前は強敵と書いて噛ませ犬と読むんだな!?
天は凍り、花は枯れ、鳥は空を捨て、君はシベリア送りなんだな!?
皆は俺の為に、俺は俺の為にお前と戦うんだな!?」
「ふッ、そう、つまりはワカメのワカメによるワカメの為の闘いって事さ。なぜなら僕がワカメだからだ!」
「話が分かるじゃんか間桐! さてはこういうノリ好きだろオマエ!」
「勿論さ! わりとマジだけど僕だって手塚ゾーンを駆使して恐竜を絶滅に追い込んだりしたいんだよ!
そんなワケで、行くぞ、言峰士郎……!お前だけは絶対に許さないッッッッ!」
「ハ―――吠えるじゃないか、ワカメッ!
だが今日はオレの方が強い。選択肢に選ばれた言峰士郎の力を思い知るがいい……!
逝くぞ、慎二!
後ろの毒舌シスターとボディコン妹とスケルトン暗殺者が武器を振り下ろしたら俺達の人生エンドだぜ……ッッッ!」
DEADEND
ここから先は『アンリとエミヤのフルカラー劇場』です。
見ますか?
最終更新:2006年09月29日 03:58