311 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/09/29(金) 21:30:19

ミルクナイト第三章『チームマキリ代表者決定戦(1)』

キャスターが召喚された時から丸一日と数時間が経った。

逃げ出したバーサーカーは何故か近くの公園に開いた縦穴の中で見つかり、
キャスターと桜で家に連れ帰った後、マスターである臓硯の令呪を一個消費
する事で制御にも成功した。

仲間割れによって生じた各人のダメージも順調に回復し、正規のマスターである
臓硯と桜は完治とまではいかないが、聖杯戦争に参加しても問題ない状態である。

ただ、慎二の意識とキャスターの記憶はいまだに戻らないでいた。

「ふむふむ、『深夜冬木市に謎の怪人現る!!襲われた商店街』か。どうやら既に
周りは動き出しとるようじゃのう。桜よ、キャスターの記憶は戻りそうか?」
朝食時、新聞に目を通しながら臓硯は桜に聞く。

「じぇんじぇん分かりませ~ん、まあそれでもおじい様のバーサーカーよりは役に立つと思いますが」
チンコ蟲を使って鼻をほじりながら答える桜。臓硯が召喚したサーヴァントが自分の
呼んだものより無能だと分かった時からずっとこんな調子である。

桜が臓硯を見下すのも無理はない。それ程にバーサーカーは役立たずだったのである。
令呪の使用により命令以外の行動をする事は無くなったが、狂化を使ってもステータスは
一級の戦士と呼べるものには遠く及ばず、スキルと宝具もトリッキーな物ばかりでどうしても
使いどころが限定されてしまう。
さらに、バーサーカーというクラスの特性上言葉をしゃべる事が不可能な点と見た目が
小学生という点から戦闘面以外でもキャスターに見劣りしてしまうのだ。

間桐臓硯ちゃん(約500歳)の初めて(?)の召喚・・・・・・失敗!!と言ってもいいぐらいだ。

「トホホ。桜よ、マジで何かいい手考えんとワシらの戦力が整う前にアインツベルン
辺りに攻め込まれてしまうぞ」
「もしそうなったらキャスターを連れて私達だけで逃げます」
「な、何を言い出すんじゃ!桜~、おじいちゃんを見捨てんでくれ~」
可愛く床に転がってヤダヤダと駄々をこねる推定500歳。
この瞬間チームマキリの全員がダメ人間になってしまった。

「顔を上げてください。今のは冗談ですよおじい様。私は今のところはまだおじい様
に忠実なマキリの一員です。それにキャスターの記憶については全く策が無いわけでもありません」

【選択肢】桜の思いついた事とは?
拳王道範海王:昨日見た夢にキャスターっぽいのが出ていたのでそれをキャスターの
目の前で再現する『五人でユカイに踊ろう作戦』
狂獣郭春成:バーサーカーの宝具の効果を利用して記憶を呼び覚ます『浦安ヒントでポン作戦』

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最終更新:2006年09月29日 22:57