678 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/10/08(日) 16:34:09

最初に動きだしたのはアーチャー。
たん、と無拍子に飛び上がり一瞬で右手にラケット左手にテニスボールを出現させ、
片足が地面に付く直前にサーブをランサーへと放った。

この最初の一撃をよけようともせず右目に受けるランサー。常識的に考えてこれは間違
った判断である。
屈強な肉体を持つサーヴァントがテニスボールによる一撃で死ぬはずがない。
例えそれが真実だったとしてもこれは聖杯戦争、相手のサーブもサーヴァントによって
放たれた物である。どんな効果があるか分かった物ではない。
しかし、ランサーはこの一撃を避けない方に賭けた。そして彼はこの賭けには勝ったと
言えるだろう。

ランサーの受けたダメージは微々たるもので視力にも影響はまったくない。
テニスボールを顔に受けるという結果からはテニスボールを顔に受けた程度のダメージ
しか生み出さなかったのである。

防御をとらなかった事でランサーに生まれた十分な反撃時間。
己の武器砲丸を取り出し攻撃直後で体制を崩しているアーチャーに狙いを付ける、
はずだった。

一撃目から間を置かず二撃目がランサーの顔面に直撃した。
これも又ランサーへのダメージとはならない。しかし、ランサーが攻撃動作へと移る
間にも三撃四撃と攻撃が続く。まるで攻撃後の隙など存在しないかのように顔面へと
吸い込まれていくアーチャーの連射。
そして、アーチャーの攻撃を受け続ける事五十三―、
度重なる攻撃にすくむ事なくランサーの初撃が撃たれた。
「おぎゃぁぁぁ!!!」

右手から砲丸、口からは雄たけびが飛ぶ。
砲丸は轟音と共に山なりに飛び、空中で数個のテニスボールを弾き飛ばしながら
アーチャーの胸元へと落下していき、
「ハァァァァ!」
アーチャーのさらなる連射によって手前に叩き落とされた。

砲丸の着弾により砂埃が舞い上がり木の葉が舞い落ちる。お互いに相手が見えなく
なっていく。しかし、その間にもアーチャーの連射は再度ランサーを捕らえ続け、
ランサーは今度は武器を円盤に持ち替えテニスボールの雨をものともせず二撃目の
姿勢に入る。

この攻防の間リズとバゼットは突撃のタイミングを伺いながら動かないでいた。
彼女らは共にサーヴァントに匹敵する攻撃力を持っている。にもかかわらず今は前に
出ない。人の限界を超えうる二人であってもサーヴァント同士の砲撃戦に割り込む事は
マスターの死亡がサーヴァントの消滅に直結している事も含めリスクが大きすぎる。
(リズの場合はここで自分が死んでもアーチャーは消えないがその事実により真のマス
ターであるイリヤが後の戦いで狙われるので背負うリスクは同じであると言える)
普通の戦争に例えるなら、指揮官が対戦車ライフルを持っていても敵戦車と打ち合いに
いかない理由と同じである。

【選択肢】一見互角の攻防だが、
今回の不祥事は全てケンイチ氏の責任でござるの巻き:本当にここまでは互角である。
女性をみたらケムマキの変装と思えの巻き:既に主導権はランサーが握っていた。
忍法パパ上セミヌードの術で離婚の危機の巻き:既に主導権はアーチャーが握っていた。

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最終更新:2006年10月09日 21:01