843 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/10/13(金) 10:00:17

「ランサー、まだ戦えますか?」
「もうヘロヘロらよ」
バゼットに弱音を吐きつつ自力で立ち上がるランサー。

「でもマスター、これからどうするよ?逃げる?つーか俺は逃げたいっす」
「あなたがアインツベルンのサーヴァントにボロ負けして自信を喪失する。ここまでは
私の予想の範囲内です」
さらりとひどい事を言うバゼット。彼女にとってランサーは優勝してクーフーリンに会う
為に必要な駒でしかなく、しかも戦士として自分より弱く使いづらい存在ならこの扱いも
しかたがないのだろう。

「さて、あなたが身の程をわきまえたところで二人で勝つための戦いをしましょう」
「だからどーやってっすか」
「ですから二人で戦うのです」

バゼットの言わんとする事に思い当たり嫌な顔をするランサー。彼が機嫌を悪くしたのは
チーム戦よりも個人戦を好むからだけではない。ランサーもまたバゼットを嫌っていた
からである。

ランサーは基本的に女性を自分の好みかそうでないかでしか見ていない。
そしてバゼットのツンデレキャラは彼の好みの範囲内、というか直球ど真ん中である。
しかし、バゼットがデレを出すのはおそらくクーフーリンに会えたときであり、自分
にはツンオンリーである事にはとっくに気付いていた。
しかし、それでも生き残る為には個人的な感情はひとまず忘れなければならない。


「アーチャー、わたしも前でる?」
既に敵の前線は崩した。相手のサーヴァントランサーのダメージは大きく立ち上がるのも
やっとといった所である。ならばリズの提案に賛成し二人で一気に攻めるのも悪くはない。
「いえ、まだ俺一人でやれます。それに今攻め込むのは危険かも知れません。リズさんは
そのまま相手の突入の警戒をお願いします」
「うん、わかった」
しかしアーチャーはまだ止めを刺しに行くのは早いと判断した。
敵は令呪を消費しサーヴァントも直接対決で敗北した。それにも関わらず相手マスターは
全く焦っていない。
そして何よりも今目の前に映る光景がアーチャーに危険を伝えていた。
それは奇妙な構えであった。サーヴァントとマスターが背中合わせ立ち、男が黒い鉄球
を持った右手を上げ女が銀色の鉄球を持った左手を上げて互いの手の甲がぴったりと
合わさっている。そしてその状態のまま二人同時に別々の呪文の詠唱を始めた。

相手が狙ってるのは時間稼ぎかカウンター。アーチャーは相手の詠唱が終わるまでに
判断し、技を放った。

【選択肢】次回決着。
ヒイロ:COOLドライブ対フラガラック
デュオ:ドライブC対フラガラック
トロワ:COOLドライブ対ランサーの固有結界
カトル:ドライブC対ランサーの固有結界
五飛:アーチャーが大技のモーションに入った瞬間、二人はバラバラに逃げ出した。

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最終更新:2006年10月14日 03:03