166 名前: ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU [sage] 投稿日: 2006/10/23(月) 01:26:40

 弓塚に会いに行こう。
 そう心に決めて繁華街に飛び出したはいいんだけど……。

「弓塚、どこにいるんだろう……」

 自分以外誰も足を止めない世界。ネオンの明かりは青や緑へと華やかな色が鮮やかに灯り、眠れぬ夜を演出していた。
 後先考えずに行動するからこういう事になるんだ。しかも、俺は弓塚に会ってどうする気なんだろう。

 仲直り? それとも今日の態度を責めようと? それとも…………。

 ―――――言ったでしょう? 自分の事を考えればおのずと答えが分かる、と

「…………そんなんで分かったら苦労しないよ」

 悪いが俺だって馬鹿じゃない。いや、何も考えずに街に人探しに行くような馬鹿ではあるけど自分がどれだけ鈍いかなんていうのは
 周りの妹やメイド達にさんざん言われて分かっているつもりだ。

「とにかく、会えば何か分かるだろう」

 人ごみをかき分けて弓塚の姿を探す。あてのない捜索だったが、不思議と見つける自信はあった。






 そうして、俺の探す道は少しずつ大通りから裏へ裏へと逸れていって、ついには人気も街灯もない道にまで来てしまった。

「………………ん?」

 ふと、目の前の十字路を曲がった先で人の気配がした。どうやら誰かと話しているようで俺は無意識のうちに足音を殺した。
 壁に張り付き、睨むように話し声がする方を射抜く。そして俺の根拠のない自信は妙な形で現実のものになった。

「…………弓塚?」

 疑問系、そんな独白を漏らす。
 それはそうだ。なぜなら今の彼女は学校で会った時と髪型が違っていたのだから。
 彼女の一番の特徴ともいえるツインテールが解かれていて、いつもと違う表情に少なからず動揺した。
 そのせいか、いつも纏っている穏やかな雰囲気、といっても今日はそのようなものは感じられなかったが、
 というのがなくむしろ冷たい表情に磨きがかかっているようだった。

 そして、第二の理由は、

「話している相手は……」

 そう、それが一番の問題なのだ。なぜ「あの人」とこんな場所で彼女は面と向かって話しているのだろう。

 弓塚が目の前にいるのは…………



 梅川和美:我が親友乾有彦、その人がいた。

 ひぐちアサ:晶ちゃんが弓塚と話していた。

 冬目景:ワラキアの夜が不敵な笑みを浮かべて弓塚と対峙していた。


【warning】お読みください【warning】
「オッス、おいらネコアルク!

 今回の選択肢でへたれな作者はENDの方向性を確定させようってハラらしいぞ住人の諸君!
 我らがさっちんが誰と話すのがベストなのか、ハラワタ煮えくり返るまでおまいらじっくり考えて投票するニャ!
 あと選択肢如何によっては展開も早くなったりこのままだったりするいい加減進行らしいぜ!?
 まったく随分とファジーな性格だな作者は、なぁ知恵留? まぁいないんだけどな。
 最後に、今回にデッドエンドやバッドエンドは入ってないのだけはガチらしいんでそこらへんは安心してくれ我が同胞、サチニスト達よ。


 なお、前回の選択肢のタイトルは最近作者が友達に薦められたお気に入りのマンガのタイトルらしいニャ。
 そして今回はその作者(順番が呼応してるとの噂)。どうしても言いたかったらしいんで代弁してやったぞ、感謝しろ。
 そんな訳で小生は以前破壊された「メシアン殺し」を通販で再注文しなければならないのでこれにて失敬!」

投票結果

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最終更新:2006年10月23日 18:10