247 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/10/24(火) 10:06:33
突然の来訪者のせいで俺の頭はどうかしてしまったのだろうか。
気が付くと窓を開けて意味のない事を叫んでいた。
「ライダー!出番やるぞー!」
(ぴこーん、ライダーのラスボスポイントが一ポイントアップ。この調子で残り二人の
ラスボス候補をぶっちぎれ!)
俺がそう叫んだ途端―、
「んぎゃ!」
後頭部を誰かに殴られて気絶してしまった。
気が付くと場所は食卓のまま。時間もそれほど経過していない。ただ違うのは俺の両手と
両足が縛られているのとクールと赤いのが怖い顔でこっちを見下ろしている事だ。
ちなみにピエロとバカはまだご飯を食べている。
「失望したぞ衛宮士郎」
「へ?」
この男は俺の何に失望したというのだろうか?取り乱した事か?だとしても―、
「突然殴りつけるなんて酷い「先にルール違反をして手を出そうとしたのはそっちでしょ」
俺の自己弁護はクールによって遮られる。
ルール違反とは聖杯戦争のルールの事だろうか。この事を踏まえて俺のとった行動が
ここにいる皆にどう映ったのか考えてみる。
「ライダー!出番やるぞー!」
こう叫ぶことは、普通に考えれば俺が自分のサーヴァントであるライダーを呼んだ事に
見えてしまう。聖杯戦争関係者の目の前で相手の不意を突いてサーヴァントを呼ぶと
いう行為、これはすなわち戦いの意思ありと取られてもおかしくない。何しろここに
いるのは初対面のピエロを除いて皆判断力と行動力のレベルが高く、しかも俺の話を
聞かない連中だ。そして、聖杯戦争にはこんな基本ルールがある事を今思い出した。
『聖杯戦争基本ルール第三条:太陽が出ている間に戦闘行為を仕掛けるのは反則。
これに違反した物は参加者全員(審判役含む)に命を狙われると思え。
何でこんなルールができたかというと一つは夜には人がいないから一般人を巻き込み
にくいという点から。(もっとも現代の冬木市には夜も人がわんさかいるのでそれでも
人払いが必要だが)もう一つは聖杯戦争ルール設定時にマキリの長が「ワシ太陽苦手
なのよ」と言ったからだとされている』
(民明書房刊『言峰綺礼の聖杯戦争ガイドブック』より抜粋)
つ・ま・り、・・・・・・・・・・・・・・・・いやーん、僕チン殺されちゃうよーん!
そんなのヤダヤダヤダー!
などど脳内でアホのフリをしている場合ではない。しーきゅー、しーきゅー、こちら
主人公。俺の脳味噌よこのピンチを乗り越える答えを出してくれ。
【選択肢】
砂漠のハイエナヤムチャ:勝手に乗り込んできたお前らが悪いと開き直る。
ロシアの死刑囚シコル:自分は聖杯戦争に参加していないと嘘をつき命乞いをする。
北の勇者ノヴァ:びっくりして思わずやってしまったと正直にいう。
偽メシアダレス:昨日お前らだって朝襲ってきただろと論点をずらす。
投票結果
最終更新:2006年10月24日 19:52