347 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/10/27(金) 14:11:22
「ま、まて話し合おう。確かにさっきのは俺が悪かった」
この町を危険から救う為にも優勝してハーレムゲットする為にもこんな所では死ねない。
俺は慎重に言葉を選んで今にも切りかかってきそうな二人の説得を始めた。
「しかしだ、この仕打ち、これが日が昇っているのに攻撃を仕掛けた事に対してのお前ら
の怒りの結果だと言うのなら納得がいかない」
「ほう、どういう意味だ衛宮士郎」
俺の言い分に耳を傾ける赤いの。よし、ここで上手く言いまわせば助かる道はある。
「だってさ昨日お前らだって太陽が昇っているのに戦いを仕掛けていたじゃないか。
あの時俺だけはちゃんとルールを守りこちらからは一回も手を出してなかったはずだ」
まあ、あの時はそんなルールも知らなかったし、手は出さないんじゃなくて出せなかった
だけなのだがそこは秘密だ。
「それで?」
「だ、だからさ、これで貸し借りなしじゃん、お互いに反則をしたのに俺ばっかひどい
目に会うのは不公平だろ?だから助けて。ヘルプミー」
俺の主張を聞いた赤いのはクールと顔を見合わせヒソヒソと何かを話し合う。
やがて結論が出たらしく、二人はバカの方に顔を向けて同時に言った。
「マスター、判決は?」
「ルビー、判決をたのむ」
話を振られたカレイドルビーのバカの方は箸を置いて一言、
「うん、死刑。バイバイえみやん♡」
そう言って笑顔で親指を下に向けた。
そして再び食事を続ける。
・・・はい?
ち、ちょっとまて。あんたら二人ともあそこでずっとメシ食ってるバカの子分ですか?
クール、今まであんたの方がカレイドルビーコンビのリーダーと思ってたぞコラ。
赤いの、昨日の時点ではどっちかというとバカとは敵対してただろコラ。
つーか、バカの一声で俺の人生DEAD ENDですか?
う、うわー二人ともマジで俺のタマ取りに来てるよ。朝っぱらからルール無視ですか?
現場に審判がいなけりゃ何やってもいいやって気分ですか?
でた、何か双剣でた!紅白でおめでたい武器がこっちに寄ってくるよ!
でた、何か格闘技っぽい構えでた!あんた全然魔法少女らしくないよ!
348 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/10/27(金) 14:12:15
「来るなーっ!死にたくないーっ」
泣きながらの必死の訴えも空しく、俺の頭上におめでたい剣と踵が振り上げられた。
(ビビビビビビビビビ)
「何だ?」
突如響き渡るバイブ音。俺に向かっていた剣と踵は寸前でブレーキを掛けられる。
(ビビビビビビビビビ)
バイブ音は俺の部屋から聞こえていた。クールが素早く部屋を出て行き音源を持って
戻ってきた。それは紙袋だった。俺が昨日言峰神父から受け取った紙袋である。
(ビビビ、ピッ)
『もしもーし、エミヤ君聞こえてっら?』
バイブ音が止み知らない男の声が紙袋から聞こえてきた。どうやら中に携帯電話が
入っていて伝言モードに切り替わったらしい。俺も侵入者達もじっとその声に耳を傾ける。
『もし聞こえてたら、そこで動かずにじっとしてるんらよ。んじゃ!』
たったそれだけの事を言って電話は切れた。
クールは音の止んだ紙袋をじっと見つめ、中身を確認する為に慎重に紙袋を床に置き覗き込んだ。
そして、赤いのもその様子をやや離れた場所から見ている。
【選択肢】どーするよ俺!?
転職:二人の目がそれたこの隙に窓から逃げ出す。
独立:クールに体当たりして紙袋の中身を奪い逆転の道具が入っている事に賭ける。
出世:嫌な予感がするので壁際で床に伏せる。
オダギリ:手足の関節をはずしてロープから抜け出す事を試みる。
ひとり:頭の中で辞世の句を思い描く。さらば現世。
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最終更新:2006年10月27日 20:28