414 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/10/28(土) 20:30:52

赤いのとクールは紙袋の中身に気をとられていた。
バカは他人の分のご飯を口に流し込んでいる。
ピエロは我関せずといった感じで隣の部屋でミカン食いながらテレビにかじり付いていた。

だから外、はるか遠くからかすかに聞こえてきた雄たけびには床で丸まっていた俺以外
誰も気づけなかった。

オギャー

「・・・ん?」
壁の向こう、外の方から男の声が聞こえた。何事かと思い立ち上がって外を確認しよう
としたその時である。

瞬間―、窓を突き破り何か細長い物が俺の顔の横を通り過ぎ、奥にいたバカのネコ耳に
突き刺さった。それは槍だった。戦争で使われる物ではなく陸上競技の槍投げ用のである。

オギャー

今度ははっきりと全員に聞こえた。外から聞こえる雄たけびはさっきよりも近づいている。
数秒後、今度は円盤が俺と赤いのの頭の上を通過しながら天井を切り裂いていき、バカ
の目の前に落ちてテーブルを叩き割った。

おぎゃおぎゃぁぁぁぁ!

さらに近い雄たけび。その直後壁を破壊して部屋の中央に何かが落ち畳に大穴を開ける。
もう声の主は家のすぐ外にいるだろう。この場にいるのは危険だと全員が判断した。
まず最初にクールが紙袋を置いて、気絶しているバカを担いで玄関から逃げ出し、
ピエロがこれに続く。

そして出口から遠い所にいた赤いのと縛られていた為出遅れた俺が部屋から出ようと
した時に、そいつは壊された壁の向こうから現れた。

白いタンクトップを着た190cm以上はあるサル顔の大男。そいつは瓦礫をよっこいしょ
と乗り越えた後部屋を見回してから叫んだ。
「エミヤ君は無事らかー!?」
新潟訛りの強いその声は間違いなくさっき電話で聞いた声、そしておそらく雄たけびの声
の主もこいつだろう。

【選択肢】果たしてこの男敵か味方か?
駄目宮:「はい俺が衛宮です」と答える。
DAMEMIYA:「はーい僕がエミヤでーす」と元気に答えられる。 .

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最終更新:2006年10月28日 23:44