679 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM [sage] 投稿日: 2006/04/21(金) 15:11:35
残るは後一人。
それは、今日、同じ場所で見掛けた、筋肉達磨だった。
唯一違うのは制服を着ている事だけ。
士郎と筋肉の目が合うとソレは吠えた。
「■■■■■■■■■■――――!」
それは声ですらない。最早、衝撃波と呼んで何ら問題は無いであろう。
突然の事に士郎は萎縮してしまった。
それは目の前の怪物にとっては、絶望的なほどの隙であった。
脚の筋肉を、弓を引き絞る用に縮め、爆発させる。
それは人が玉になった大砲のようだった。
士郎が反応する間もなく、怪物は壁の陰に隠れた。
「………………アレ?」怪物の行動に士郎は目を丸くする。
「済みません。彼は極度の恥ずかしがり屋で。
初めての人とは、まともに話もできないのです。今のも恐らくは、貴方と目が合って恥ずかしかったのでしょう」
物陰からはチラチラと此方を覗く筋肉達磨。
精神衛生上、非常によろしくない。
すると朝のアレも目が合ったのが原因なのだろうか。
「彼はヘラクレス。愛称はバーサーカー。
忠告しておきますが、彼を絶対に怒らせ無いようにしてください。
彼を怒らせた場合、何が起きても責任は負えませんよ?」
それを聞き、言われなくても怒らせねぇよと思う衛宮士郎だった。
694 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM [sage] 投稿日: 2006/04/23(日) 22:27:22
「それでは最後に士郎。おねがいします。」
「ああ。
え~と、俺は衛宮士郎。何処にでも居る普通の学生だ。
特技はは修理、ストーブからビデオデッキ、簡単な修理なら大抵できるぞ。」
幾度ものDeadEndの危機を乗り越え、此処に自己紹介は完了した。
「それでは昼食にしましょうか。
思ったよりも紹介が長引いてしまって、あまりゆっくりもしていられませんが。」
何処からか取り出した弁当が十。
「あれ?弁当多くないか?」
士郎が疑問を口にする。「いえ、良いのです。うちには大食漢が居ますから。
ね、セイバー?」
といぢわるな事を言うライダー
顔を真っ赤にしながら怒涛の如く怒り出すセイバー。
「私は大食漢などではありませんっ!!
育ち盛りなだけです!」と言いつつも、弁当を三つも確保しているのでは説得力は皆無であろう。
そんなこんなで、和気相合と昼食は進んだ。
食事が終わって暫くすると予鐘がなった。
それでは放課後に、と残し散開する。
「それでは行きましょうか、士郎。
次の時限は体育です。早く着替えないとおくれますよ。」
そう言い、腕を引く。
「ライダーさん、スゲェよな。」
と女子のバスケを見ながら言ったのは隣の席の乾だった。
乾が言うのも当然だろう。ライダーの活躍は尋常ではなかった。
あの高身長であの俊敏な動き。アレを止めるのは男子でも、否、バスケ部のレギュラーだってキツイだろう。
それ程凄かった。大体、体育の授業でダンクなんて見るとは思わないだろう。しかも女子の。
遠坂さんのライバルになるかもな、と乾は漏らしていたが、あながち的外れでは無いかもしれない。
しかも、女子からも黄色い声が飛んでいる。
それくらいカッコいい。
男子は誰一人マトモに運動している奴は居ない。全員がライダーの動きに見惚れていた。
桜花賞.ライダールートの悪夢が蘇るが、それでもライダールートに進むZE!
オークス.それゆけ、僕等のセイバールート。エビフリャァァ!
秋華賞.おい、おまいら、我様が出て無いジャマイカ?我様ルート
なお、予定は未定であり確定では有りませぬゆえ、フラグが一つ立った程度にお考え下さい
投票結果
最終更新:2006年11月08日 01:50