721 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/11/08(水) 09:13:02

「太極拳じゃなくて八極拳だったー!!ノーパンじゃぶじゃぶ以来の痛恨のミス!」
俺の自分でも意味がよく分からない大声によって気絶していた侵入者四人はゆっくりと
目を覚ましこっちを見た。
そしてこっちを見ると同時に恐怖によって顔が青ざめるクール、
ネコ耳の破れた部分を押さえながら震えているバカ、
立ち上がろうとして尻餅をつくピエロ、
壁に埋まったまま一歩も動けない赤いの。

クククこの場にいる全員が俺の潜在能力『今俺の後ろでシャドウボクシングをしている
バゼットさん』のパワーに恐れているのが簡単にわかる。特に実際に敗北したであろう
玄関に逃げた三人には効果はばつぐんだったようだ。
バゼットさんを初めて見た赤いのも他の三人の反応からどういった人物か察したようで
ある。
見たか侵入者ども、これが正義の味方の本気の力だ。
さっきの俺はお前らより弱かったが、今はバゼットさんがいるから俺の方が上だ。
俺に手を出したら後ろのバゼットさんのパンチが飛ぶぞ。

「うむ、よきかなよきかな。実にいい反応だよ君達。さてどうしてくれようか」
余裕たっぷりに四人を見回して考える。こいつらをどうするか。答えは三つ。
1:殺す、2:仲間にする、3:にがす。俺にとってよりいい答えを選ぶ為にもまずは
尋問しよう。果たしてこいつらは何をしに家にきたのだろうか。バゼットさんとの同盟は
知らなかったみたいだし俺を脅威に思ったのではなさそうだが。

「それじゃあとりあえず一人ずつ自己紹介してもらおうか。えーとまずはそこの赤いの」
「フ、君には昨日自己紹介したではないか。しかしもう一度聞きたいというのなら答え
てやろう。私の名はSSF、聖杯戦争とは何の関係もない抑止の力、いわゆる妖精さんだ」

轟音が部屋中に響く。昨日も自称SSFがポーズをとった後背後で爆発があったのだが、
今回は壁に埋まったままでポーズがとれないので違う。轟音の正体はバゼットさんの
ストレートパンチが赤いのの顔のすぐ横の壁に穴を空けた音だ。
「もう一度ふざけた事を言ったら次は当てます」
「わ、悪かった、しかし全て本当の事なのだ。私は今回の聖杯戦争に参加している
マスターでもサーヴァントでもない。藤村大河を倒し衛宮士郎にハーレムを与えるという
使命を受け地上に降り立った。しかし、今日の朝衛宮士郎に助言をする為にこの家に
向かった所でそこにいるカレイドルビーと鉢合わせして―、その―」
段々と声をすぼめ言いづらそうになっていく赤いの、
「どうした?」
「二人にコテンパンにやられて従わざるを得なかった。私はお前の願いが叶わない事
以上に自分の命が惜しかったのだ。しかし、今は違う!ここでの命乞いは私の命とお前の
ハーレムの為に協力するという二つの欲求を同時に満たす。ならば今は必死にそれを
行うとしよう。助けてー!!あなたのハーレム成就の為なら何でもしますから命
だけはー!とりあえず壁から出してー!」
「なるほど、でも壁から出すのは全員の話しを聞くまで保留な」

どうやらこの男、俺が想像していたよりもはるかに小物のようだ。こいつからはこれ以上
情報を引き出すのはあまり意味がないと考えられる。
果たしてただの藤ねえのストーカーの電波男なのか、それとも他のマスターの協力者か、
あるいはマスター本人かサーヴァントか、もしくはこれらのいずれでもないか、
その正体や目的は気になるが、尋問しても答えがでるまでにかなりの時間を無駄にして
しまうだろう。

しかし、俺に対しての行動の理由としてはまあ納得のいくものが聞けたので赤いのとの
話しを切り、次に俺は二人の魔法少女を指名した。
「それじゃあカレイドルビーの二人、自己紹介はいいから赤いのを舎弟にした後の事を
説明してくれ」

【選択肢】一方そのころ、
ゾォルケン・ザ・ワーム:桜が学校に行った後の間桐家にて慎二を看病中に
リョーマ・ザ・プリンス:アインツベルン城の庭にて模擬戦を
カザミ・ザ・デカスター:ホームセンターの入り口にて奇妙な人物と

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最終更新:2006年11月09日 22:45