943 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/11/15(水) 13:56:44
自由時間を満喫しようとか、バゼットのいる衛宮邸に戻ろうかとか開店までその辺を
ぶらつこうとか色々な考えが頭をよぎったが、結局ランサーは店の前で開店時間まで
早朝の戦いで使った筋肉をほぐしながら待つ事にした。
「あー、めんどくせ」
関節を伸ばしながら愚痴るランサー。本来、サーヴァントは筋肉疲労程度のダメージは
霊体化すればすぐに解消されるのだが、残念ながらややイレギュラー気味なサーヴァン
トであるランサーには霊体化の能力は無い。その為、激しい動きをした後はその日の内にこうやって筋肉をほぐさないと次の日には大幅に能力が低下してしまうのである。
二十分後、全身の筋肉をほぐし終えたランサーはその場で自分の状態を確認する為に、
いくつかの運動をした。
腿上げ、垂直とび、スクワット、そして得意の佐渡おけさムーンウォーク。
佐渡おけさはランサーの故郷新潟の民謡であり、ランサーの最も好きな歌でもある。
平日の開店前のホームセンターになんて誰も来ていないと思ったランサーはノリノリで
ムーンウォークをしながら踊っていた。
「ハー、佐渡はヨー♪」
「うむ!素晴らしい足腰とリズム感じゃ!」
バッチリ見られていた。ランサーが声のした方を向くとそこには合体状態の変な二人組
がいた。
ランサーの尻ぐらいの身長しかない日傘を持った和服の老人とそれを背負って
いる裸+裸足でカイパン姿の子供。
どっから突っ込んでいいのか分からないぐらい怪しいコンビだった。
「呵呵、嬉しいのうこんなに早く候補者が見つかるとは。コテツ、前進じゃ」
「■■■■―!!」
老人がよく分からない事をつぶやいた後、日傘の握り部分で子供の頭をコンコンと叩く。
それに合わせてランサーへと歩みを進める子供。
(こ、このガキサーヴァントらよ!)
ランサーは子供の雄たけびを聞き戦慄した。ストレッチで温まった背中に冷たい汗が流
れる。ランサーの知識に間違いがなければ、今子供が発した雄たけびは間違いなくバー
サーカー語・・・!!
『バーサーカー語』
バーサーカーとして呼ばれたサーヴァントは召喚時に理性を失うので通常の会話能力は
失われてしまう。その代わりに隠しスキルとして存在するのがバーサーカー語である。
この言葉は全ての表現を■で済ませてしまうというバーサーカーのみ発声可能な画期的
な言葉であり、バーサーカーを召喚したマスター本人のみにかろうじて意味が通じる
らしいのだが、過去バーサーカーのマスターとなった者で現在生存している人物が存在
しない為確認はとれていない。
初心者(そう、これを読んでいる衛宮士郎、君の事だ)は、
『■■―!!という人はバーサーカー確定』とだけ覚えておけば大丈夫だ。
(民明書房刊『言峰綺礼の聖杯戦争ガイドブック』より)
ランサーは己の不運を呪った。今夜アインツベルンの相手をしなければならないのに、
こんなところで必要のない連戦をしなければならない。
【選択肢】スレの容量的にギリギリなので二択。隠し選択肢もなし。
マキリさらなる弱体化:夜の為に体力を温存。全力の一撃を与えて、その隙に衛宮邸に逃げる。
ダンスユニットMANKICHIwithゾォルケンズ結成:夜の為に体力を温存。相手の行動目的を見極めてから動く。
投票結果
最終更新:2006年11月16日 04:46