177 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/11/23(木) 21:07:54
何はともあれまずはアイテムチェックだ。ひょっとしたら戦況をひっくり返しうる物も
入っているかもしれないし。
部屋の隅に放り出されたままの紙袋を拾い上げバゼットさんと共に中身を確認していった。
「まずは携帯電話」
「私が入れたものですね。GPS付きなので私の持っているもう一つの携帯とで互いの位置
確認ができます。もちろん普通の電話としても使えます」
「これがなかったらどうなっていた事か」
おそらく良くてモハメドと赤いのとの三人きりのチーム、最悪で死んでいただろう。
「毎度おなじみ言峰綺礼の聖杯戦争ガイドブック」
「色々為になることが書いてありますよね。衛宮君はもう全部目を通しましたか?」
「いえ、昨日色々あったのでまだ三家の詳細部分のページは読んでないです」
「あ、私もその辺はまだですね」
「じゃ二人で読みますか。これから戦う敵の事ですし」
『遠坂―冬木の管理者』
生まれも育ちも冬木市な宝石魔術の家系で聖杯戦争において土地を提供した一族。
魔術だけでなく体術も一流でありマスター単体での戦闘力は三家中最強、サーヴァント
の引きも悪くないのだが、肝心な所でうっかりする血筋なため優勝をとり逃している。
今回の参加者は遠坂凛。かつては筆者と共に魔術を学んだりしたものなのに聖杯戦争前に
挨拶にこない無礼者なので遠慮なくたたきつぶして欲しい。
「ぷげっ!」
参加者名を見て思わず鼻水を吹いてしまった。
『マキリ―令呪の作成者』
海外から移り住んできた蟲使いの家系で現在は日本に帰化し間桐と名乗っている。
強い力を持つサーヴァントを自在に操る為の令呪を作成した。
陣の作成に長けており篭城戦では三家一の粘りを誇るが、血筋が土地に合わず魔術師と
して衰退しているので結局ジリ貧になり優勝をとり逃している。
今回の参加者は間桐慎二。そいつのワカメ頭を見るとなんかムカつくので遠慮なく
たたきつぶして欲しい。
「ぷげらっ!」
参加者名を見て鼻水噴射で首が180度回転した。
『アインツベルン―聖杯を求める一族』
200年前マキリと共に日本にやってきて願いをかなえる聖杯の器を提供した一族。
三家で一番組織として充実しており、毎回超一流の触媒を使い強力なサーヴァントを
召喚してきた。しかし、喧嘩はからっきしな三級品だった為優勝をとり逃している。
前回はその弱点を克服する為に衛宮切嗣を雇いマスターとしたが、結局聖杯は得ていない。
今回の参加者はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。アインツベルンの奴らの
目を見ているとトラウマを引き起こされるので遠慮なくたたきつぶして欲しい。
(以上三点、全て民明書房刊『言峰綺礼の聖杯戦争ガイドブック』より)
「ぷげらっちょ!」
鼻水の噴射で体が30センチ浮いた。
「衛宮君、さっきからどうしたのです?」
俺はバゼットさんに説明した。
遠坂の参加者と同じ学校に通っている事、
マキリの参加者と中学からの親友だという事、
前回参加したアインツベルンの傭兵が俺の義理の父と同姓同名である事、
そして、この本の内容から三家に同盟の存在がばれたら俺が実力以上にマーク
されるんじゃないかって推測できる事、
「ぷげらっちょ!」
バゼットさんは俺より10センチ高く飛んだ。
いやあ、運命ってすごいね。
【選択肢】そして袋の中には後一つ、
スチールボールラン:「銀色の鉄球?」「それは私が入れておきました」
義姉弟仁義:「箱だ。中身はメモと・・・トカレフ?」「言峰がいれたのでしょうか」いや、これは藤ねえの字だ。
セーラーチンコケース族たゆ美アンドそよ子:「変身薬ギルギルンガー2?」「言峰が入れたのですね」
投票結果
最終更新:2006年11月25日 18:54