257 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/11/25(土) 17:07:17
「これは、…銀色の鉄球?」
「あ、私が入れといたやつです。身を守るために使ってください」
それは紙袋の角にすっぽりと挟まっていた。
ソフトボールより一回り大きい銀色の鉄球。いったいこれは何なのだろう?
「バゼットさん、これで身を守るってどうやるんですか?」
「はい、説明しましょう。衛宮君私の後に続いてください。」
そう言ってバゼットさんはスーツの中から俺が持っているのと同じ鉄球を取り出して
砲丸投げのようなポーズをとった。そして鉄球を手から離すとそれは地面に落ちずに
宙に浮いていた。俺も急いで魔術回路を作ってからそれに倣う。
「アンサラー」
「アンサラー」
バゼットさんの手元の鉄球が電気を帯びたかのようにスパークする。俺の持っている方も
不安定に浮き沈みしているが一応言葉に反応して微妙に発光している気がする。
そしてしばらくすると詠唱の待ち受け時間を過ぎて発動がキャンセルされたのだろう、
二つの鉄球のスパークは収まり、再び手の平に収まった。
「バゼットさん続きは?」
「とりあえず今教えられるのはここまでです。あの後はこの武器の完全な真名を唱えれば
発動します」
「完全な真名って?」
「今この場では言えません。ですが、衛宮君には既に一度教えたはずですよ」
そう言ってバゼットさんは視線を俺から外し部屋の隅で大人しくしているカレイドルビー
達を見る。あー、そういうことか。いつ裏切るかわからない奴らのそばではそりゃ言え
ないわな。
俺は少し考えたフリをした後に答えた。
「わかりました、昨日教会で聞いたあの言葉ですね」
「ええ、あの言葉です」
無論アンサラーに続く言葉が何かなどわかってはいない。
しかし、これでこの場にいる全員に俺とバゼットさんにしか使えない強力な必殺技が
存在する事を示せたはず。
この事がここにいる同盟メンバーの裏切りに対する抑制になればいいのだが。
これで紙袋の中身は全部確認した。
次はどうしようかと考えていると突如言葉を発する者が―。
【選択肢】
オーブ四個装備ハボリム:さっき私の真似している時何か変じゃありませんでしたか?byバゼットさん
バルダーソード二刀流ハボリム:貴方、体臭が凄いことになってるから着替えてくれない?byルビークール
吹き矢が誰よりも似合うハボリム:…ユー達、誰かお客さんが来たみたいネ。byモハメド百世
実は見た目より結構若いぞハボリム:衛宮君、お昼ごはん作って。byバカルビー
Nルートのハボリム:ところで私はいつ壁から出してもらえるのだ?by赤いの
偽名言う時に噛んでしまったのがプレイヤーに怪しまれて速攻で除名されたハボリム:ランサー、お前その桐板どこで買ってきたんだ?by俺
投票結果
- オーブ四個装備ハボリム 2
- バルダーソード二刀流ハボリム 0
- 吹き矢が誰よりも似合うハボリム 0
- 実は見た目より結構若いぞハボリム 5 決定
- Nルートのハボリム 1
- 偽名言う時に噛んでしまったのがプレイヤーに怪しまれて速攻で除名されたハボリム 1
最終更新:2006年11月27日 00:25