361 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/11/29(水) 16:41:00

無理だ。俺一人で十人前の昼食を一時間で作るのなんて無理だ。
確かに俺はこれまで多人数の料理を作ってきたがそれも多くて四人前(俺+藤ねえ+桜+
おかわり分)である。いきなりその倍以上作れと言われても困る。なので居間に戻り助けを
呼ぶことにした。

「あれ、衛宮君どーしたの?」
「ルビー、アサシン、モハメド、赤いの、今から作っても俺一人では間に合わないから
手伝ってくれ」
バゼットさんには恐れ多くて頼めないし、ランサーは今皆が食事をする為のテーブルと
床を直している所なのでそれ以外のメンバーに頼むことにした。
全員料理の腕は未知数だが、まあ魔術師なんてものをやっているのだし簡単な料理
ぐらいはできるだろう、たぶん。

「オッケー、私の手料理で衛宮君をメロメロよ!」
「わかったわ」
「レッツエンジョイクッキングデース」
四人中三人からはすぐに承諾を得ることができたのだが、
「残念ながら私は手伝えん」
朝俺の料理に辛口採点をした赤いのだけは断ってきた。

「なんでさ」
「これを見ろ衛宮士郎」
赤いのは深呼吸をし、
「トレース、オン」
両手足に強化の魔術を掛け、壁に埋まったままの手足を動かそうと力を込める。
「ぬおおおおおおおおお!!!!!!!!」
顔を真っ赤にし、力こぶで外套を膨らませる。しかしそれでも手足は埋まった状態から
一ミリたりとも動かない。どうやら本気で出られないみたいだ。

「と、いうわけだ。私の助けが必要ならば私を助ける事だ。つーか三十分ぐらい前から
体の端の方から紫色に変色しだしてきたのだが」
「うわ、かっこわる」

しかたがない、助けてやるか。
俺は赤いのの右手を取る。左手と両足は壁に完全に埋まっていてつかめないからだ。
そして、力を目一杯込めて外に向けて引っ張る。
「ふんぬーーーーー!!!」
「んぎゃーーーーーっ!!!」
ダメだ、赤いのの面白い悲鳴が聞けた以外は何の効果も得られなかった。でももう一回。
「ふんぬーーーーー!!!」
「やめれーーーーーっ!!!」
よし、それじゃあそろそろ本気で助けてやろうじゃないか。
【選択肢】
俺とお前のトレースオン:では俺の本気を皆に見せてやるとするか。
力のマンチキルーンのバゼバゼ:壁に埋めた本人とそのマスターに任せよう。
二人はカレイドスター:こういうトラブルこそ冬木のヒーローカレイドルビーが解決だ。
エジプトアトラスピラミッド:モハメドが学院の知識とかで何とかしてくれるかも。
ゴハンがゴハンがすすむくん:さて台所に戻りますか。四人いれば何とか間に合うだろう。

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最終更新:2006年11月29日 20:48