514 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/12/05(火) 18:56:54

時は昼前、学校では桜がくうくうおなかをならし、藤ねえのタイガーストマックが
荒木的擬音を奏でているだろう時間帯。だが俺んちの台所はこの上ない地獄と化して
いた・・・!!

「オーケイ、後はこれをひっくり返して鰹節と青海苔を散らせばエジプト名物の完成ネー」
「キャー!茶碗蒸しを入れた電子レンジから煙が!」
「衛宮君、ここに置いてある梅干使っていいかしら?」
「はっはっはっ、モハメド、お前の作ってるそれはどう見ても大阪名物じゃないか。
ルビー、ボタンを十六連射しても焦げた料理は元には戻らんぞ、つーか止めろ。
アサシン、それはお茶漬けだな。一言いいか?一時間あるんだからもっと頑張ってくれ」

……なんてこった。こいつらに料理の腕前を期待した俺が間違っていたのだろうか。
一応形にはなってはいるが料理に関する知識が激しく間違っているモハメド。
包丁さばきは俺以上だが煮る・焼くの段階でコンロと電子レンジを料理もろとも炭とした
バカ。
丁寧に丁寧に人数分のお茶漬け『だけ』を作っていくクール。

「こうなったら一発逆転の秘策を使うわ!女の子らしく炊飯器で特大プリンを作って失策
した分を取り戻してやるんだから!」
「頼む、もうお前は家電のボタンに触れないでくれ。それと炊飯器プリンのどの辺が女
らしいんだ」

「お茶は湖、米は富士の山、そして梅干は夕日。どう、いい風景だと思わない?」
「思う。でもお昼に皆で集まってお茶漬けという風景はこの上なくわびしいと思わないか?」

「デキマシター!これがエジプト名物ショコラデース」
「ショコラはエジプト名物じゃないし、それはどうみてもたこ焼きだし、
ショコラもたこ焼きもお昼に食べる物じゃないし、あー、もう突っ込みどころ
しか存在しねー!」

しかし、偉そうに三人に注意している俺自身もルビーの失敗のフォローとかでまだ何も
作っていない状態である。
まずい、味的な事もそうだがこのままではバゼットさんの機嫌を損ねて、同盟が
空中分解しかねない。お茶漬けとたこ焼きだけでは絶対にだめだ。
急いで全員で食べられるメインを作らなければ。だがこの三人には正直期待できないし
俺一人では完成までの時間が微妙だ。
しかたがない、こうなったら・・・
【選択肢】
お茶とコーヒー:赤いのを解放しよう。
ツヴァイクのいぶくろ:ピザを頼もう。
ナジュの熱き血:ランサーに手伝ってもらおう。
ポドールイの千の夜:皆で外食にいこう。

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最終更新:2006年12月06日 17:36