541 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/12/06(水) 22:40:41
自力での昼食作りを諦めた俺は再び居間に戻りバゼットさんとランサーに外食を提案した。
「バゼットさん、ランサー、予定を変更します。外にメシ食いに行きましょう」
「わかりました」
「おう、皆でワイワイ食うらよ~」
割とあっさりと許しが出た。俺達が昼食を作れなかった事はそんなに怒ってないようで
ある。
「よし、それじゃあ善は急げだ。皆の準備が整ったらすぐ出かけましょう」
「衛宮君ストップ。すぐに出かけるのはだめです」
俺はその場でずっこけた。なんでさ、さっきと言ってること違うじゃんバゼットさん。
「バゼットさん、ダメってなんでさ」
「このまま出かけたらすごく目立ちますよ私達」
確かに俺たちの同盟は外見が派手なメンバーが多いが、別にちょっとぐらい目立っても
いいじゃないかと思った。バゼットさんは美人なんだし恥ずかしがる必要はないと思うの
だが。
俺はその事を言おうとしたのだが、それよりも先にランサーがバゼットさんに意見した。
「バゼットさん、別に目立ってもいいじゃんかよ。美人なんだから恥ずかしがることは
ないらよ」
あ、ランサー俺と同意権だ。そう思った直後ランサーは壁に激突した。
風を切り裂くようなバゼットさんの鉄拳が顔面に打ち込まれてぶっとんだのである。
こ、こえー、一歩間違ってれば俺がこうなってたのか。
ありがとうランサー、君の犠牲は無駄にしない。
「何もわかってませんねランサー、私が気にしているのはそんな事ではありません。
いいですか、全員で出かけるという事は聖杯戦争で三家以外のマスター全員が同盟を
結んでいるというこの事実を多数の人物に見られるということになります」
おお、なるほど。
「そうだ。えっと俺たちはただでさえ目立つんだからこのまま出かけたら他のマスター
の情報を集めている三家の人間にも間違いなく俺たちの情報が入ってしまうだろう。
そうしたらどうなる?最悪俺達四組を排除する為に三家が手を組む事だってありえる。
そういう事ですよねバゼットさん?」
俺は最初からバゼットさんの考えがわかっていたフリをして話に入る。
「ええ、その通りです。今の私達の同盟は十分に三家に完全勝利する事が可能な規模です。
だからこそこのまま皆で一緒にでかけるのは危険だということなのです。わかりましたか
ランサー?」
「あ~い、でもだったらどーするんらよ?外へ一緒に出られないなら皆で外食するのは
不可能じゃないっすか!?」
ランサーのいう事ももっともである。しかしその問題の解決方法なら既に思いついていた。
きっとバゼットさんもおなじ事を考えているだろう。
「ランサー、つまり出かけるなら変装していけという事だよ」
俺はそう言い押入れに向かった。
十五分後―、
赤いのをバゼットさんが範馬勇次郎式壁抜き術で助け出し、台所にいた三人にも事情を
説明した後、俺の家にあった古着とかを使いほぼ全員の変装は完了した。
バゼットさんは切嗣の使っていた背広でさらに男性的なファッションに、
ランサーはタンクトップの上からジャンパーを羽織り普通のあんちゃん風に、
カレイドルビー達は俺の服の中で比較的女性が着てもおかしくない色のシャツに着替え、
着替える事を拒み続けたモハメドは残念ながらたこ焼き食いながら留守番決定、
赤いのは赤いところを脱いで袖なし姿に、
そして俺は使い古された藤ねえの下着を身につけその上から藤ねえのセーラー服
を着て、さらにスカートの上からチンコケースを装着する。後は肉体を強化して外見を
女にするだけだ。
「さーて、トレースオンでボインボインっと」
「ちょっとまてぇぇぇい!!!!」
【選択肢】真っ先に突っ込んだのは誰?
真・宝塚風:「やはり貴方の魔術行使は基本から間違ってます!」
しっかりものな双子の妹:「目立たない為の変装でその格好はおかしいでしょ!」
我儘な双子の姉:「魔術で胸が大きくなるわけないじゃない!」
留守番ピエロ:「ユーは変態かー!!」
赤かったの:「この格好で外に出たら私だけ風邪ひくではないか!」
投票結果
最終更新:2006年12月07日 21:02