581 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2006/12/09(土) 13:30:57

俺が魔術行使時に一番成功率が高くなるサターデーナイトフィーバーのポーズをとり、
いざ体を強化しようと詠唱を始めかけたまさにその時、妨害するかのように怒声が割り
込んできた。

「衛宮君、その魔―」
「魔術で胸がでっかくなってたまるかー!」
頭の猫耳以外は普通の格好になったカレイドルビー(本物の方)である。
俺に何かを注意しようとしていたバゼットさんを押しのけ、ものすごい形相でこっちに
食って掛かる。
ちょっと待て、カレイドルビー程の魔術師が魔術で胸が大きくできないだと?

「ルビー、魔術で胸が大きくできないってどういうことだよ?」
俺は素直に疑問をぶつけた。が、それがルビーには、「お前にはできなかろうが俺はでき
るよへへーんだ」と言っている様に見えたのだろう。
ルビーの顔面がどどんと俺に迫る。トランプもカステラの様に引きちぎってしまいそうな
顔だ。
しかし、俺もここは一歩も引けない。だって魔術でバストアップってできるはずだし。

「ルビーよ、俺が今強化魔術で胸を大きくするのに何か問題でもあるのか?」
「あるわよ!胸は強化魔術では大きくならないの!大きくするという事、それは既に強化
ではなく肉体改造の魔術の領域なの!大体胸の膨らみの基準値がゼロの衛宮君が胸を
大きくしようと思い立った初日で間違った方法で成功しちゃたら正しい方法で6年以上
頑張ってきた私は何なのよ!ぜーはーぜーはー」
一息で俺が胸を大きくできない理由を三つもいうルビー。

「なるほど。つまり、
  1. 胸を大きくする魔術は正確には強化ではない。
  2. 男である俺の胸は魔術でも大きくするのは難しい。
  3. ルビーがずっと失敗しているのに未熟者の俺が一発成功するはずがない。
こういうことだな?」
「そうよ」
「しかしな、例えお前が納得いかなくても俺はこの魔術を成功させて見せる。
お前には悪いが、この魔術に関してだけは誰にも負けない自信があるんだ。
何故なら―――――俺は昔一度この強化魔術に成功している」

ルビーの顔を遠ざけ俺は再度サタデーナイトフィーバーのポーズをとり詠唱を開始する。
【選択肢】
本編継続A:「だからちょっとまてぇぇぇぇい!!!!」バゼットさんのドロップキック
で俺の詠唱は中断された。
本編継続B:「わ、忘れてたー!」ものすごくテンパった顔の赤いのが叫びながら俺の腕に
つかみ掛かった。
本編継続C:詠唱の間誰の邪魔も入らず、そして俺は見事に失敗した。衛宮士郎は死んだ。
外伝突入A:詠唱をしながら目を閉じ俺は成功した過去の事を思い出す。次回第五章外伝A
『ジャスティスそよ子誕生秘話』にトレースオン!
外伝突入B:セーラー服を着た衛宮士郎を見てランサーは今朝敵地で出会った女子高生の
事を思い出していた。次回第五章外伝B『槍騎士のユカイなダンス』におぎゃぁぁぁぁ!
外伝突入C:魔術により男が女になる、それは正に英雄レベルの所業である。そして
ルビーは実はその例を一つ知っていた。それゆえに認めたく無かったのだ。衛宮士郎が
人の身のままでそれを容易く行おうとしている事を。次回第五章外伝C『暗殺者の正体』に
カレイドビーム!

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最終更新:2006年12月09日 19:30