57 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/01/15(月) 22:36:46

【セラサイド】
「エアー!」

今まさに遠坂邸に向かおうとしていたその時、二人の頭上から猿の様な奇声が聞こえた。
「何者!」
上を見るセラ達。そこに声の主はいた。

「エアー!エアー!エアー!」
奇声をあげ続けながら木から木へと飛び移っていくその姿は飛び移るたびに大きく
なっていき、暗闇でも外見がはっきりと確認できる距離で地に降り立った。

「私の名はザ・エアー!お前達に真の空気を読む男の姿を見せてやろう!ただし、
空気呼んだ上で全部ぶち壊すがな!」
赤い外套を着た男はそういいカッコいいポーズをとる。そして背後で大爆発。

「・・・で?」
「狙撃のできぬアーチャーとそのマスターめ、世界の為にここは通さん!」
「アーチャー、この敵を排除しなさい。速やかに」

再度爆発。これはアーチャーの一撃によるものである。赤いのは激しく燃え上がった。

【凛サイド】
100メートル向こうの丘から突如発せられた殺気と膨大な魔力。
一流の魔術師である凛とサーヴァントであるライダーが反応してしまうのもしかたのない
事である。

しかし、その状態は地に伏せていてかつ魔力への感応力を持たないもう一人にはこの様に
映った。
(あ、なんか知んないけどこいつら急に同時に隙だらけになった。ラッキー)

刹那―ゴシカァン。
「ぷげらっちょ!」
慎二の起き上がりつつ放ったアッパーでライダーは血を吐きながら後ろに倒れ数回バウン
ドする。

「よっしゃー、クリーンヒッート!!遠坂、お前との勝負はこいつを倒してからだ。
一気にたたみかけるぞ!」

58 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/01/15(月) 22:37:54

【セラサイド】
「ほう、スピード・威力ともにアーチャーとしてはかなりのレベルの一撃だったな」

炎の中、ザ・エアーと名乗った男は他人事の様に関心していた。
何故か攻撃が全然効いてない模様。よく見ると巨大な盾がアーチャーの投擲とそれに
よって生じた炎を完全に防いでいる。

「投擲のタイミングも素晴らしい、コントロールもいい。だが、それだけでは私には勝て
んぞ。おそらく君の戦闘力は私を上回っているだろうパワーもスピードも君が10とする
なら私は7~8ぐらいだろう。しかしここに宣言しよう。四つの理由で君は私には勝てない」
「五月蠅い死ね。アーチャー予定変更です。まずはこの男の撃破を優先しなさい」
「ウッス」

爆発。爆発。電撃。爆発。氷結。不発。突風。
様々属性を帯びたセラの魔力弾とアーチャーの投擲が赤いのを包み込んでいく。

【凛サイド】
「どうした遠坂ァ!何をやっている!」

慎二からみたら追撃の絶好のチャンスだったがその時凛のとった行動は慎二とのコンビ
ネーションで一気に勝負を決めにいく事ではなかった。
ライダーが転倒した隙に彼女は家のドアの前まで全力バックステップで逃げていたのである。

「おい、遠坂!」
「ごめんなさい慎二、だって目の前のそれサーヴァントですもの。人間だけじゃ結局
勝てないのが昔からの約束事ですもの。おまけに慎二はまだ気付いてないみたいだけど
増援が近づいてますもの。じゃ、そーゆー事なんで私は私で生き残る為の手段用意する
から貴方はドーピングの続く限りでいいから時間稼ぎよろしく」

扉の後ろへと消える凛、そしてバタバタバタと大きな足音、やがてそれも聞こえなくなった。

「あ、あいつ逃げやがった~」
「おい」
チョイと肩を突かれる慎二
「なんだよ、もー」
刹那―本日三度目のゴシカァン。
「ぷげらっちょ!」
慎二は真上に飛んだ。
【選択肢】操作するキャラを選んでください。
ソードマスターデニム:凛でアサシン召喚の真実を知りたいワン!
最終話希望を胸に:慎二でギルギルンガーの副作用を確認したいワン!
いくぞザエボス!必殺ダブルアタック!:ライダーで絶望的状況を楽しみたいワン!
さあこいデニム!:アーチャーで赤いのをぶっ飛ばしたいワン!
実は俺はこのステージだけで死ぬぞ!:セラでアーチャーに命令したいワン!
うお~、このザ・不死身と言われた俺がー!次回につづく:赤いので越前ボコりたいワン!

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最終更新:2007年01月16日 23:20