169 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/01/22(月) 16:17:05
「そしてこっから一気に理由その4、ザ・エアーチェーンジ!」
言葉と共に外套の隙間から煙が噴出しザ・エアーの全身が見えなくなる。
「ハッハッハッ、恐ろしいか?恐ろしいだろう?理由その4とはこれだ。この煙が晴れた
時、君達は凄まじいパワーアップを完了した私の姿を見る事になるだろう。同時にそれは
絶対なる死を意味する!!」
元気イッパイだよザ・エアー。手の内見せまくりだよザ・エアー。
「くそっ!」
舌打ちをしつつ煙の中にボールを打ち込むアーチャー。だが、やはりアイアスによって
阻まれているのだろう。煙の中から力を失ったボールがポロポロとこぼれ落ちてきた。
「アーチャー、ここは退きましょう」
「・・・」
セラの言葉への返事はない。アーチャーは煙の向こうで笑っているであろう敵の方を
じっと見つめ続けている。
英霊の性(さが)であろうか、敵わぬ相手だからこそアーチャーの頭には退くという選択肢
はなかった。
サーヴァントでもただの魔術師でもそしておそらくマスターでもないこの正体不明の
男と戦ってみたい。
体内にある全魔力が枯れるまで撃ち合ってみたい。
「セラさん、全力戦闘の許可を―」
「アーチャー!あなたの命はあなただけのものでは無いのですよ!」
アーチャーの無茶な要求に声を荒げるセラ。
この言葉を受けアーチャーはハッと我に返った。
(そうだ。まだこんな所で死ねないんだった)
己の真のマスター、イリヤの意識がまだかろうじてあった頃にした約束―。
『エミヤシロウと彼女を引き合わせる』
その為にもこんな所で必要のないリスクは冒せない。勝てない戦いや意味の無い戦いは
避けねばならない。
(・・・生前からそうだった。俺は女の子との約束に限って簡単に忘れてしまう。反省しないと)
「すいませんセラさん」
「では退きましょう、全力で」
セラとアーチャーは脱兎も裸足で逃げ出す勢いでアインツベルンへと逃げ帰って行った。
後には煙に包まれたままのザ・エアーのみ。
遠坂邸が見える丘戦
○ザ・エアー対アーチャー&セラ× (決まり手アインツベルンコンビの逃亡)
「逃げたか、まあ目的は果たせたからよしとしよう」
変身をキャンセルして煙から出てきたよザ・エアー。後ろ姿がちょっとさびしそうだよ
ザ・エアー。こんな事ならパワーアップを小出しにするべきだったかもザ・エアー。
その時もう少し戦いたかったなーとたそがれている彼の後ろから突っ込んでくる
存在とは!?
【選択肢】
玄関戦ライダー勝利:大泣きしながら逃げる全裸の女とそれをウヘヘーと追いかけるヒゲ。
玄関戦慎二勝利:大泣きしながら逃げるヒゲとそれをウヘヘーと追いかける全裸の女。
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最終更新:2007年01月22日 19:49