187 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/01/24(水) 12:04:48

例え抑止の力によりこの世界に起きる事があらかた分かっていようとも、
例え心眼を持っていようとも、本当にワケの分からない事態に遭遇する事がある。
そして、本当にワケの分からない事態に遭遇すると人は反応などできないのである。
それはサーヴァントであっても抑止力であってもそうだ。
人はそれをセクシーコマンドー効果と呼ぶ。

「うわーん!!犯されたくないよー!!死にたくないよー!!」
ザ・エアーの横をボロ布を身に纏い全身が消滅しかかって半透明になっているチンギス
ハン風のヒゲの男が走り抜けていく。サーヴァントがマジ泣きである。
何事かと思い後ろを見ると遠坂邸の方から女が一人迫ってきている。

薄明かりの下でも輝くブルーの髪、彫刻の様に均整のとれた体、そして日本人女性離れ
したハッキリとした目鼻立ち、それは正に生唾ゴックンの国際的レベルの美人。

―――――ただし女は全裸だった。
しかも、顔は真っ赤なのに目は恥ずかしがっていない、口はだらしなく広がり荒い吐息
が漏れ続ける、両手は胸も股間も隠さず堂々とアラレちゃんのキーンのポーズ、
それは正にエロ小説にしか存在しえない国際的レベルの痴女。

唖然としているザ・エアーの横を女はあっという間に通り過ぎヒゲとの距離を縮めていく。
そしてザ・エアーから見て50メートル程前方でついに女が追いつきヒゲの尻に飛びついた。
ズボンを捕まれたヒゲは前につんのめって倒れる。そしてその上に覆いかぶさる女の体。

「さようならさっき会ったばかりのサーヴァントよ。せめてその魂は救われますように」
ザ・エアーは十字を切りもうすぐ逆レイプで文字通り昇天するであろうヒゲに祈る。
だが、ここで事態は思わぬ方向へと転がった。

ヒゲのパンツに手を掛けようとした所で女が何かを思いついたかの様にその手を止める。
二人一緒に立ち上がりしばらくヒソヒソと話し合い、女が元来た道の方を指し示す。
ヒゲが首を縦に振り女からの提案に肯定する。そして二人はがっちりと握手をし、
来た道を戻り始めた。

何が起きたのかさっぱりだよザ・エアー。二人がこっちへ歩いてきてるよザ・エアー。
きっと二人で遠坂を先に倒そうと話し合ったんだと思ったよザ・エアー。
本当はそうじゃなかったと気づくのには少し時間が掛かったよザ・エアー。

10メートル程歩き足を止める女とヒゲ、そしてザ・エアーと二人の目が合い、
そのままお互いにじっと見つめあう。

しばらくの沈黙の後―、咆哮をあげてヒゲが走りだした。
「まぁぁぁぁりょぉぉぉぉぉぉくぅぅぅぅぅ!!!!!」
走りながら右手を懐に入れ爆弾型の宝具を取り出す。

女もそれに続く。
「真っ黒ちんぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
斜め前に大きく跳躍し、平泳ぎに似た体勢で空中に留まる。


「・・・なるほど、遠坂ではなく私がターゲットになってしまったのか」
まるで他人事の様に余裕を持っているかの様に呟くザ・エアー。
本当はワケが分からなすぎて武器投影とか回避行動とかをすっかり忘れているだけである。
その為対応せねばと思った時にはすでに相手の切り札が発動していた。

「てつはう!!」
ヒゲが宝具の真名を叫びそれを投げつける。
「海草拳12倍ルパンダーイブ!!」
女が涎を垂らしながら降ってくる。
【選択肢】パニックになりながらもギリギリのタイミングでアイアスを再投影し、
スーパーフリーダム:前方に置き宝具を防がせてルパンダイブは自力で耐える。
ナイトジャスティス:上方に置きダイブを防がせて宝具は自力で耐える。
アイアン・マイケル:斜め45度に置き両方を防がせる。
フチコマ:自分で両方を喰らいアイアスを守る。

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最終更新:2007年01月24日 18:35