422 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/20(火) 23:05:03
「チンギスのマスターがどんな奴だったのかを知りたいんだけど」
「・・・分かった」
ライダーは足元に落ちていた手頃な長さの木の枝を使い絵描き歌を歌いながら地面に
マスターの姿を書いていく。
『モハメド絵描き歌』作詞・作曲ライダー
着ぐるみが一つありました あっという間にモハメド
所要時間わずか4秒、本当にあっという間に完成してしまっていた。
慎二の目に写るのはどう見てもでかいアフロをつけ丸々と太ったピエロの着ぐるみ。
「なあチンギスハン、念のために聞くけどこれは誰なんだい?」
「正真正銘俺のマスターだった男―の着ていた着ぐるみだが?」
「僕としては素顔とか名前とかどこから来たのかとかを知りたいのだけど」
「素顔とか名前?そんなん俺も知らん」
「なにぃ!」
「俺のマスターは相当の小心者だったらしくてな、召喚の時から死ぬ時までずーっと
着ぐるみから出てこなかったし名前も言ってくれなかった。正体を探ろうにも令呪の
効果でそれもできなかった」
うわー、なんてこったいと頭をかかえる慎二。このままでは質問一回分損してしまう。
と、ここである事に気付いた。
「チンギス、さっきの絵描き歌でモハメドって言っていたけどそれはお前のマスターの
本名じゃないのか?」
「あー、言い忘れていた。モハメドって言うのは俺がマスターに付けたニックネームだ。
普段からマスターと呼ぶのは色々とまずいからな」
「なるほど」
「ただ、マスターはモハメドと呼ばれるのを嫌がっていたけどな。本人によると、高貴な
血を引き継いでいる自分のイメージとかけ離れてすぎているからだと言っていた。
だから戦場では―、普段のうっぷんをはらす為に敵に聞こえるぐらいの大声でモハメドと
連呼してやった」
「うわ、酷いなお前」
「と言うわけで、俺の知っているマスターの情報はこれで全部だ。次は俺の質問の番で
いいよなシンジ?」
「あ、ちょっとまって」
慎二は先程までの会話を冷静に思い返してみた。
己のサーヴァントにすら自らの情報を与えないアフロピエロ姿のマスター、そんな奴が
本当に実在したのだろうか?常識的に考えてちょっと信じられない話だ。
しかし、情報を出し渋っての嘘にしては出鱈目すぎる。こちらを騙す為の嘘ならもう少し
マシな事を言えるはずだ。
以上の事を踏まえて慎二は言った。
【その頃の凛】
トイレの便座に座ったままで呼び出したサーヴァントは変った所が三つあった。
一つ目、上半身はタキシードだが下半身が半ズボンという姿で子供ぐらいの背丈である。
「変ーっ!!」
二つ目、魔方陣の上にうつ伏せになったまま一言も発しない。というか首から上が無い。
「変死体ーっ!!」
三つ目、背中に大きな瘤がありどんどん膨らんでいる。
「中で何か動いているーっ!!」
【選択肢】
僕にハボリムを汚せというのか:「奇妙な話すぎて少々驚いたけどさっきの話は信用する事にするよ」と言いつつ鼻血ブー。
思い通りにいかないのが世の中だなんてハボリムたくないから:「マスターが死んだ時に素顔を確認しなかったのか?」と言いつつ母乳ビ~ム。
駆り立てるのはハボリムズ横たわるのもハボリムズ:「チンギス、君の話は全く信じられない」と言いつつ血尿ジョバー。
ハボリムあって:「マスターが男だというのはいつ知ったんだ?」と言いつつ血涙ダラー。
投票結果
- 僕にハボリムを汚せというのか 1
- 思い通りにいかないのが世の中だなんてハボリムたくないから 3
- 駆り立てるのはハボリムズ横たわるのもハボリムズ 0
- ハボリムあって 5 決定
最終更新:2007年03月09日 02:52