830 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/03/19(月) 04:21:02
「衛宮さんお届け物でーす」
残念!クールなルビーとのラブラブお話タイムはチャイムと共に現れた
配達員によって未然に防がれてしまった。
しかたがない、俺は聖杯戦争参加者の魔術師である以前にこの家の主なのである。
荷物が届いたら受け取る、この常識は譲れない。
さもなくば世間体に押し潰されてしまう、さもなくばこの事がきっかけで様々な
近所迷惑につながってしまう。
「許してくれアサシン。俺は守らなきゃならないんだ。この家のご近所での評判を、
藤ねえが安心してやってこれるアットホームなふいんき(なぜか変換できない)を――」
「いいからとっとと受け取って来い」(ゲシ)
「ギャー!」
アサシンにケツを蹴飛ばされて逃げるようにして玄関に出向き扉を開ける。
「ギャー!」
今度の悲鳴は痛みのギャーではなく驚きのギャーだ。
扉の向こうにはそびえ立つ壁のようにでかい箱がどででんとあり、
それが配達員三人の手で必死に空中で支えられている。
「これ、ここにおいていいですか?」
「あ、はい」
「サインお願いします」
「あ、はい」
「ではまた」
「あ、はい」
一つ一つの仕事を事務的に終わらせると配達員達はトラックに乗って風のように
去っていった。残されたのは巨大な箱のみ。
それにしても本当にでかい。それは一辺80cm~1mはある立方体の木箱であり、
俺一人では持ち上げれない程に重い。ちょうど人一人入れるぐらいの大きさで、
ちょうど人一人入っているぐらいの重さである。
大きさにひとしきり驚いた後俺には当然のように次の疑問が発生した。
これの中には何が入っていて誰が俺宛に送ってきたのだろうかという事である。
幸いその疑問はすぐに解決した。木箱の上面に送り届け様の記入用紙が張ってあり、
そこに俺が知りたい情報が全部書いてあったのである。
「ギャー!」
そして俺はまた悲鳴を上げた。
「さっきからギャーギャーうるさいわね」
「あ、アサシンちょうどいいところに」
「あら大きな荷物ね。中身は?」
「そこに書いてあるから読んでみ」
「・・・ギャー」
いつもクールなルビーもギャーという程の驚きの商品はこちら!!
お届け用紙
差出人:言峰 綺礼
住所:冬木市●○区xxx-x
届け先:冬木市○△のxxx
受取人:衛宮 士郎
配達物:サーヴァント
配達のさいの注意:生物・天地無用
【選択肢】あけますか?あけませんか?
タコレ(Gはサイレント):あけます・・・と。
拾ったものは俺の物:あけません・・・と。
投票結果
最終更新:2007年03月19日 09:10