212 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/04/04(水) 13:31:15

「いくぜっ、トレース・オンでボインボイン作戦テイク2!!」
右手を上げサタデーナイトフィーバーのポーズをとり自らの体内の乳腺を意識する。
首筋から背中にかけて一本の回路を作り上げようとした所で―、

「やめなさいって」
「ぷげらっ!」

―クールの回し蹴りを後頭部にくらい中断させられる。
ちくしょう、バゼットさんといいこいつといい何でさっきから俺の魔術の邪魔ばっか
するんだ。温厚な俺もカチーンときたぞ。

「おい!何で俺が女に化けようとする度に邪魔が入るんだよ!」
「もちろん貴方に勝手に死んで欲しくないからよ」
0.1秒で回答するクール。しかし、俺にはその言葉の意味が理解できない。
「死ぬ?俺が?ボインになる魔術で?」
「魔術の内容や難易度はこのさい関係ないわ。重要なのは貴方の魔術行使が基本も
できていない我流で行われていることよ」
「確かに俺には魔術の先生とかはいないが、我流というのはそんなに不味いのか?」
「それは程度によるわね。そして衛宮士郎、貴方の魔術行使手順はメリットなしかつ
デメリット沢山というか使う事事態が死を招く最悪のものよ。分かりやすく説明すると―」

クールは居間に置いてあったチラシ数枚を手に取り、これまた居間に置いてあったボール
ペンでチラシの裏に絵を書き始める。
数十秒後、オープンカーを運転する三頭身のルビーの絵が完成していた。
「これが、私やマスターが使う普通の魔術だとすると貴方の魔術はこう」

再度ペンをとり、二枚目のチラシに車の絵を描いていく。
ルビーがオープンカーだとすると俺の運転するのは軽自動車か原付バイクか、まさか
三輪車とかだろうか、そんな事を予想しつつ出来上がっていく絵を覗き込む。

「これが貴方の現状よ」
真実はもっと残酷で俺の予想は激しく見当違いだった。
チラシの裏に書かれたトラックの荷台に三頭身の赤毛の男が乗っている。
そして男は口からガソリンを飲み尻から火を噴射した勢いでトラックを前進させている。
現実で真剣にこんな方法で車を動かしている奴がいたらそれはアホである。
効率とか安全以前に常識的に恥ずかしい。
そして俺は今クールからそんな風に見られているのだ。

「これが俺なのか」
「ええ」
「そうか、俺はこんな危険で滑稽な方法で魔術を使っていたのか」
今までの鍛錬が全否定されていく。恥ずかしさで泣きたくなってきた。
危険性を知った俺はもう、今までの方法では二度と魔術は使わないだろう。

「衛宮君ただいま帰りました」
玄関からチャイムの音と共にバゼットさんの声が聞こえてきた。
ちょうどいい、俺の出した決意を聞いてもらおう。
【選択肢一つ目・士郎の決意した事】
まこ:バゼットに鉄球を返し今後は魔術を使わない事にする。
きんしすずめ:今から正しい魔術行使を覚えても他の参加者に追いつけるわけが無いが
せめて基本だけでもここにいる誰かに教えてもらう。
【選択肢二つ目・外食チームの出来事】
ソイソイぜき:特に何も無かった。
セイセイぜき:ランサーのマキリとの内通が発覚した。
ひないちご:カレイドルビーの正体がばれた。
きらすいしょう:モハメド百世の頭がもげて中の人が出てきた。

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最終更新:2007年04月04日 19:32