284 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/04/09(月) 16:11:01

「えーと、衛宮君まずはすみませんでした。突然殴り倒したりしてしまって」
「いえ、あの時バゼットさんが止めてくれなかったらヤバかったんですよね俺?
こちらこそ心配かけてすみません」
「えんやこらせーののどっこいせー、えーさーさてはーっと」

交互に頭を下げお互いの非を詫びる俺とバゼットさん。その後ろで掛け声を上げながら
モハメドを胴上げしているランサー&バカ&赤いの。
とりあえず玄関にあるセイバー入り木箱の説明は後回しにして全員を居間に通して話を
続ける。

「さっきアサシンから聞きました。俺の魔術の使用方法では危険だと。」
「そうですね。こういう言い方は衛宮君には失礼かもしれませんが魔術を車の運転に
例えると―」
「ラッセラー、ラッセーラ!ラッセラー、ラッセーラ!」
「それももうアサシンから聞きました。もう一回聞くとヘコみすぎて立ち直れないかも
しれないのでその話はやめてください。とゆーか車の例え話考えたのバゼットさんですか」
「はい。貴方の魔術行使に異常を感じ殴りつけて止めた時の事ですが、その時点ではまだ
その事に気付いていなかった人もいたので車の運転に例えて全員に説明しました」

うわっ最悪だ。ここにいる全員が俺の事を『ガソリン飲んで尻から火を噴いてトラックを
進めようとしている男、しかも女装しながら』と認識しているのか。多分正しいだけに
否定できない自分が悔しい。
そう、悔しいからこそ俺はこの現状を変化させなければならないのだ。
幸い聖杯戦争参加レベルの魔術師が目の前にたくさんいる。この中の誰か一人ぐらいは
俺に短時間で基本を教えつつ特性をうまい事伸ばし戦力とはならないまでも皆の邪魔に
ならない程度まではレベルアップさせてくれるかもしれない。
「グゥレイトォ・・・おおグゥレイトォ・・・!!」
だがその前に、すんごく気になる事がある。
「さっきから何やってるんですか、そこの掛け声バラバラの三人と胴上げされつづけて
いる一人は」
「彼らはですね・・・・」

285 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/04/09(月) 16:11:52

【今から一時間前のバゼット達】
バゼ「全員集合―!!番号1!」
ラン「2!」
バカ「3!」
モハ「フォー!」
アカ「5!」
バゼ「食事できる場所は見つかりましたか?」
ラン「ファミレスではコスプレ客禁止だったらよ!」
アカ「メイド喫茶も着ぐるみは駄目だと言われたぞ」
バカ「雀荘も不審人物は入店も食事もお断りだったわ」
モハ「コンビニも顔を隠した人は中にハイレマセーン」
バゼ「しかたありませんね、時間もありませんし食べないわけにもいかないのでそこの
モステリヤで買ってくることにします。全員私が戻ってくるまでここで待機していて
ください」
アカバカランモハ「「「「はーい」」」」
バカ「あーあ、せっかくの外食なのに衛宮君はいないし食事はハンバーガーだし、
それと言うのも・・・全部あんたのせいよモハメド!」
モハ「ミー!?」
アカ「ふむ、言われてみればそうだな。この着ぐるみさえいなければどこでも食事が
できただろうからな」
モハ「ノー!ミーだってユー達のように一生懸命変装したデース!アフロ縮めたり鼻を
緑に塗ってみたり」
バカ「いや、意味なかったからそれ。ピエロはピエロだし。そもそも未だに正体を明か
さないままというのがおかしいわよ」
ラン「そのとーり、今回はルビーに賛成らよ。同盟の間で正体隠したり情報隠したりは
やっちゃーいかんでしょ!」
バカ「そうね、と言うワケでー、素顔見せんかーいコノヤロー!」
モハ「ノーッ!!マンチーキ、SSF、ヘルプミー!!」
アカ「よし助けてやろう。ただしルビーの方をなぁっっっ!」
ラン「右に同じー!」
モハ「ウギャァァァキン肉マーン!」
(ベリベリベリベリ)
バゼ「ただいま戻りました。皆さん異常は―、大有りだー!」
アカランバカ「「「・・・・・・・」」」
モハ?「や、やっほー」
バゼ「やっほーじゃありません。なんであなたがそこにいるんですか」

286 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/04/09(月) 16:13:02

「その後もげた頭部をかぶせ直してからモハメドの自由がきかない様に三人がかりで
担ぎ人除けをしながらこの家に帰ってきたのです。エジプトから来たモハメド百世と
名乗り我々と共にいた人物の正体は私も衛宮君も知っている人物だったのですよ」
「俺もバゼットさんも知っている人?」

俺とバゼットさん両方と面識があって、今回の戦いの知識や切嗣の知識があって、
俺を一応は守ろうとしていて、だけどそんなには強くなくて、正体を隠す必要があった
人物、該当者は一人しか考えられない。

「なるほど、着ぐるみの中身は言峰神父ですね」
「いえ、もっとやわらかい人です」
「やわらかい人?えーと、少し太った言峰神父?」
「違います。もっといい匂いのする人です。例えばミカンの様な」
「柑橘系の香水をつけた少し太った言峰神父?」
「違います。もっとニコニコした癒し系な感じで顔の塗りが甘い人です!さあ答えて
くださいこの人は何者なのですか?」

バゼットさんの手が真後ろに伸び胴上げされているモハメドの胸元をつかむ。
そのまま一本背負いの様に畳に叩きつけられて衝撃で首の上に乗せていただけの作り物
の頭部が飛んでいき中の人の正体が明らかとなった。

【選択肢】ルート確定選択肢です。
解答:「藤ねえ!」
別解:「柑橘系の香水をつけた塗りの甘い少し太った笑顔の言峰神父!」

『ネオタイガー道場ショートバージョン』
「ついにきたわね」
「うん、ついにきたわねーこの時が。タイガ、忘れ物はない?」
「大丈夫よ、ゆすちー。それじゃあ行ってきまーす」

「読者の皆さんこんにちは、見た目はイリヤ頭脳はババア体の中はアンリでぎっしりな
ユスティーツアです。作者の力量不足とカオス選択肢による脱線とで間延びしきった
第五章もいよいよクライマックス、後は士郎が魔術の師匠とセイバーを手に入れた後
マキリに突入する目的を決め第三章の桜編のシーンにつなげるだけです。そして忘れては
ならないのが選択肢シリーズ初であろうタイガのメインキャラ昇格!おそらく今回の
選択肢で間違いなく本編再登場が確定するであろう彼女がヒロインとなるかそれとも
ラスボスとなるか、全ては今後の選択肢しだいです。それではごきげんよう」

次回の道場に続く

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最終更新:2007年04月09日 22:31