832 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 00:12:36

あなたはバックステップで後ろへと下がった。謎の攻撃らしきものも気にはなるが今少女と距離を
取らないとまた延々と一方的に攻撃されると思ったからだ。

二メートル程後ろに下がり少女の杖のリーチから完全に脱出した。
少女はというとあなたの方を見ながらも、あなたに追撃をかけることもなく細長い
物体が飛んでくる方に杖を構えながらじりじりと慎重にその方向に足を動かしている。

少女は生意気にも闇の奥にいる存在とあなたを同時に相手をしようとしているのだろう。
片手間に相手をされる事には非常に腹が立つが今はその幸運を喜ばなければならない。
あなたは少女の攻撃が届かない事を確認すると背を向けて全力で走り出す。
例え馬に乗らずともあなたのスピードはかなりのものだ。一旦走り出せばランサー以外の
サーヴァントなら振り切れる自信があった。

一歩二歩三歩四歩、泥を蹴りつけてどんどんと加速する。
八歩九歩十歩十一歩、振り返ると辺りに明かりがないのでこの距離でも既に少女の姿は
ぼやけ始めていた。この調子なら逃げ切ってダメージが完治するまで身を隠せるはず。

二十一歩二十二歩二十三ばき ずる ずてーん。

何か固い物が脛に当たりあなたは大きな音を立ててトップスピードで盛大にすっころんだ。
足元を見ると木を削って作られた細長い狩猟用の槍が地面に突き立っている。
辺りをよく見ると、あなたの進行方向に点々と同じ物が地面から生えるように突き
刺さっている。

いやな予感がよぎる。少女から逃げる事に夢中で謎の敵の攻撃の到達点にやって来て
しまった事、そして転倒時に大きな音を出してしまい現在位置と自分が倒れた事を
知られてしまったであろう事。

「そこかぁ!」
少女がいた場所のさらに奥から聞こえてくる男の声、膨れ上がっていく魔力がここから
でも感じ取れる。
立ち上がって走って逃げるにしろ、愛馬を召喚するにしろ時間が足りない。

「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
あなた(黒ライダー)は闇の奥から攻撃を仕掛ける男が誰かはまだ分からない。
だがあなた(スレ住民)はこの男を知っている。
この男の雄叫びをパワーを射程を知っている!!
【選択肢】さっきは投票で迷惑かけてスマソ。今後はこんな事にならないよう頑張ります。
スロームーブ:あなたの胸に槍が深く突き刺さった。
ジャンプウォール:少女の悲鳴と倒れる音が聞こえた。

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最終更新:2007年05月23日 01:38