5 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI [sage] 投稿日: 2007/05/28(月) 11:30:41
【視点変更・アンリマユ】
あなたはこの大聖杯内で70年間生き続けてきた反英霊アンリマユ。
今はなんとなく侍かぶれの西洋人の擬態をしている。
70年前、冬木に生まれ出た時はただの青年だったあなたは早々に敗退した後なぜか
大聖杯に吸収されることなくこの世の全ての悪という概念を持ち続けたまま
聖杯に寄生し、人でも英霊でもない怪物的存在となった。
あなたの願い、それは大聖杯の起動と同時にこの世に生まれ出て世界に破滅をもたらす事。
その為には、聖杯の中に自分がいる事を知らないマスターか、知った上で聖杯を起動
させるマスターが優勝するのが好都合である。十年前の様に生まれ出る寸前で優勝者の
手で破壊されるような事は二度とあってはならない。
あなたにとって理想のマスター、それは今回の聖杯戦争においては一人だけいた。
イリヤスフィール。聖杯の完成を千年夢見てきたアインツベルンのマスターにして
今回の小聖杯の器。
過去に例を見ない魔術師としての素質と未熟な肉体と精神、そして強い憎悪を合わせ
持つ彼女は傀儡にするにはこれ以上ない存在だ。
ただし、アインツベルンが優勝するとはかぎらない。むしろ第三回と第四回の結果から
すると、またどこかで失敗する気がする。
敗退したサーヴァントを魔力に変換せずにこの場に呼び出したのはその為である。
一つは彼らの口から直接今回参加している各マスターの詳しい情報を掴む為。
一つは彼らを支配下に置き、あなたが優勝させたいイリヤの手助けをさせる為。
しかし、呼び出したはいいが彼らを見つけるのは至難の技であった。
あなたは大聖杯を乗っ取っているとはいってもそれはまだ大聖杯の機能を好き勝手に
出来るというレベルには達していない。できる事に対してできない事もある、いや、
むしろできない事が大部分である。
ようするに、ここにサーヴァントを呼び出す事はできたはいいが、細かい場所指定は
できなかった為この真っ暗で広い世界を歩いて探さなければならなくなったのである。
最初に見つけたのはたぶんアサシンだった。なぜたぶんなのかというと本人に確認が
とれなかったのである。
一時間半ほど歩き回った頃、あなたは地面に大きなシャレコウベを見つけた。
手にとってよく調べてみるとなんとなくアサシンぽい。魂の断片から感じるオーラ的な
物がアサシン特有の渋さを発している気がする。
そう、断片である。アサシン(たぶん)の魂は見た目同様にズタズタに切り裂かれており
あなたが手にしているのはほんの一部でしかない。これでは意思疎通もできないただの
ホネである。一体誰がこんな事をしたのだろうか、どの様な手段で英霊の魂を引き裂い
たのか、こんな事をした人物の目的は何か、残りの魂はどこにあるのか、考えても何一つ
分からなかったのでとりあえずこのシャレコウベを持ったまま残りのサーヴァントを探し
続けた。
次に見つけたのはライダー。本人は気付いているのかは分からないが見事に泥の影響で
白黒二色になっていた。歩き回るのもしんどくなってきていたのでライダーに残りの
サーヴァントを探してつれてきてもらう事にしたあなた。ここから出る方法を教えてやる
と言ったらライダーはあっさりと提案を受け入れ出かけていった。
ライダーが出て行った後一休みするあなた。と、そこに―、
「むぅSOS信号ペトーロ」
サーヴァントとして最低限の力しか持たないあなたにも感じられる魔力のせめぎあい。
これは間違いなくこの空間内でサーヴァントが戦っている予感。
場所が分かったのはラッキーだが状況自体はアンラッキーである。
放っておいたら手駒にする前にこのアサシンみたいに再起不能になるか魔力として聖杯に
取り込まれるかしてしまうかもしれない。
「しーきゅーしーきゅー、まってろよ若者達。今、悪がそこに行くぜ!!」
あなたが魔力を感じた場所に辿り着くとそこには―、
【選択肢】新スレ乙です。
真ゲッター:爆弾の様な物体を投げ続ける少女の背中が見えたのでヴァンダム。
グレートゼオライマー:槍を投げ続ける戦士がいたのでヴァンダム。
マジンカイザー:泥の小山を踏んづけたのでヴァンダム。
ナイチンゲール:ハレハレでユカイな歌を歌い踊る三人組に出くわしたのでヴァンダム。
投票結果
最終更新:2007年05月31日 02:49