857 名前: はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU 投稿日: 2007/07/30(月) 21:36:04

ハート:マジカルステッキ(宝石仕様)を持った――

ブラックジャック:――ツインテールの、赤いコートを羽織った少女がいた。





   【interlude】

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ。
 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

「閉じよ《満たせ》。閉じよ《満たせ》。閉じよ《満たせ》。閉じよ《満たせ》。閉じよ《満たせ》。
 繰り返すつどに五度。
 ただ、満たされる刻を破却する」

「――Anfang{セット}」

「――告げる」

「――告げる。
 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

「誓いを此処に。
 我は常世総ての善と成る者、
 我は常世総ての悪を敷く者。

 汝三大の言霊を纏う七天、
 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 どごぉぉぉぉぉぉん!!!!

「なっ……!?」

 凄まじい程の轟音と閃光、そして衝撃。私は為す術もなく、壁に叩きつけられた。

「痛たたたた……」

 受け身は取ったものの、結構なダメージを受けてしまう。しばらく呼吸を整えて、痛みを早く鎮める。
 ……体のダメージを確認。頭、打ってない。腕、右手の平に裂傷。上半身、背中に鈍痛。下半身、お尻に鈍痛。……活動に問題無し。

「そうだ! 召喚は!?」

 慌てて辺りを見回す。しかし……そこに求めていたサーヴァントの姿はなかった。
 まさか、失敗した……?

『――、お呼び……ですか? マスター……』

 絶望しかけたその時。途切れ途切れに、声が聞こえてきた。

「まさか、セイバー!?」
『期待に……沿えず、申し訳……ありません。私は……キャスターです……』

 若干の期待と共に放った言葉は、あえなく否定されてしまった。
 ……しょうがないか。割りと強引な召喚だったし。喚べただけ良しとしましょう。

「そう……まあ良いわ。ところで貴方、どうして姿を見せないのかしら? 私に反抗してるつもりなの?」
『……度々……申し訳ありません……少々強引な……召喚だったせいか……現界が……うまくできないのです』

 う。それって、私のせいってことではないか。
858 名前: はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU 投稿日: 2007/07/30(月) 21:36:51

「わ、悪かったわね……どうにかならないの?」
『恐らく、契約と魔力の供給があれば……』
「分かったわ。今は簡略で良いわね?
 『聖杯の導きにより、汝を我が従者とする』」
『『我が名において、主人の願いを叶えよう』……ニヤリ』

 ……ニヤリ?
 キャスターの言葉に疑問を持った、その刹那。

「てりゃー! 隙ありですー!」

 はしっ、と。私の右手に、棒状の何かが納まった。
 それは見た感じ、魔法少女のステッキのようで……。

「血液によるマスター認証、接触による使用の契約、起動させるためのエネルギー、全て整いました!
 うふふー。お久しぶりです凛さん! 一億と二千万年ぶりですね!?」
「あ、あ、あ、アンタ!? 何で箱から出てるのよ!?」

 そこにいたのは。かのシュバインオーグが造りし、女性限定の魔術礼装。主に、使用者の魔力を増幅させるモノなのだが。困ったことに、増幅と同時に暴走してしまうのだ。行動とか言動とかが。

「ふっふっふ~。だから言ってるじゃないですか。私は『キャスター』ですって」
「ってことはアンタ……サーヴァント!?」
「その通りです! この時代の私は、(小憎らしい)マスターの手によって、箱でちゃーんと(策を練りながら)眠ってますよ♪」

 うん。本音駄々漏れ機能もちゃんとついてる。本物だー。あははー(泣)。

「さあ、私が来たからには(面白さ)百人力ですよ! この聖杯戦争の勝利は貴方の(最終的には私の)ものです!!」
「いーやー!!」

 嫌。否。厭。いや。イヤ? なんでいやなの? せいはいせんそうでかつのはわたし。なんのもんだいもないわ。そう、わたしはかつの。あいとゆうきとしょうりをみんなに。ハイルマネー。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。

「ふふー。(説得《せんのう》が)良い感じになりましたねー。じゃあ早速、(羞恥プレイに)悪を懲らしめに行きましょう!」
「らぶあんどぱわー。らぶあんどぱわー」
「おっと、その前に凛さんの部屋に行って――」
「らぶあんどぱわー。らぶあんどぱわー」
「箱開けてー取り出してー隠すー。おっけーです! さあ、行きましょう凛さん! 助けを呼ぶ声が、貴女にも聞こえるはずです!」
「らぶあんどぱわー。らぶあんどぱわー」
「ええ、では、行きますよー!!」

   【interlude out】




 坂の上には、魔女っ娘が使いそうなステッキを持った、ツインテールの女の子が痛。

 それを見て、俺は――。





戦闘:魔法少女爆誕! 次回、魔法少女カレイドルビー第一話! 『私、実はオトコノコなの』に、スカーレット・スカッド発射!!
いや、色々と無理っす:わかめとランデブー。

投票結果

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年07月31日 00:51