855 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [ヒント:13-679sage] 投稿日: 2007/07/30(月) 21:09:47


 さて。
 水銀燈を探す、と口で言うのは簡単でも、実際に探すとなると、これはとんでもない苦労だ。
 なにしろ、水銀燈は見つけ難い。
 ただでさえドールは小さくて人目につきにくいのに、その上水銀燈は空を飛べるのだから、その気になれば何処にでも行く事が出来る。万が一、うっかり飛んでいるところを目撃されたとしても、普通の人なら鳥かなにかだと思って気にも留めないだろう。
 つまり……氷室を探した時のように、町中を走り回って探しても、見つけられる可能性は低いんじゃないだろうか。
 じゃあ、一体どうやって探せば、水銀燈を見つけられる?

「んー、こういう場合のセオリーというと……犯人は現場に戻る、とか?」

 もっとも水銀燈は何かの犯人ってわけじゃあないが……ある意味、指名手配だし。
 犯人は現場に戻る。他にも、探しものは裏庭でしろとか、幸せの青い鳥とか、似たような言葉は多いが……要するに、探しているものが意外と出発点の近くにある、ってことだ。
 では、今回における出発点とはどこか?
 それはきっと、水銀燈と別れた場所、つまり……。

「nのフィールド、か」

 nのフィールドで別れたんなら、nのフィールドを探せば見つかるかもしれない。
 おお、なんか俺にしては冴えてる感じじゃないか?
 ちょっと安直かもしれないが、結構いい線を行っている推理であるように思える。

「でも、そもそもnのフィールドに行く方法がなぁ……」

 そう、問題となるのは、nのフィールドに行くための方法。
 俺が今まで、nのフィールドに行く事が出来たのは、どれも他のドールの力によって招かれたり、あるいは巻き込まれたりしたためだ。
 またnのフィールドに行くとなると、ドールのうちの誰かに力を貸してもらわなければならない。
 水銀燈以外で俺が名前を知っているドールといえば……雛苺、真紅、そして薔薇水晶か。
 でも雛苺は力を失っているから、nのフィールドへの扉は開けないだろう。
 薔薇水晶は論外だ。居場所を知らないし、なにより危険性が高すぎる。
 つまり、消去法で行くと、nのフィールドに行くためには真紅に頼むしかない。

「真紅に頼むか……?
 いや待て、何か引っかかるぞ?」

 シャツのボタンを、一番上から掛け間違えているような違和感。
 俺は前提の段階で、なにか思い違いをしているんじゃないか?
 『nのフィールドに行く方法は、ドールに扉を開いてもらうしかない』。
 俺が知っている限り、この前提は間違っていないはずだ。
 だが……俺以外の誰かにとっては、どうだっただろうか?
 『ドールじゃなくてもnのフィールドに入れる』、そんな可能性。
 そして俺は、それをどこかで聞いたことがあったような……?


困った時のダブルクロスルール*

一人1記号、第一群と第二群のどちらかに投票すること。両方は不可。
それぞれ五票、計十票で確定。
両方に投票した場合は無効の上、スーパー水銀燈人形をボッシュート。

第一群「可能性をほのめかしたのは誰か?」
α:アーチャー
β:キャスター
γ:雛苺

第二群「その人物の発言から予測される、『nのフィールドに入る方法』とは何か?」
δ:令呪
ε:固有結界
ζ:宝具

投票結果

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最終更新:2007年07月31日 18:14