940 名前: Mと/sとnight mare 投稿日: 2007/08/04(土) 17:08:19
「うっ・・ぐすっ・・・ひくっ!」
「・・・・え?」
拷問手―――桜は泣き出した。
「ど、どうしたんだ、桜?鞭の振りすぎで、疲れたのか・・?」
「ひ、ひぐっ・・・。もう・・無理です。先輩を・・・これ以上ぶつなんてできない・・・うっ・・」
桜・・・。
心優しい彼女には、人を痛めつけるということはあまりにも辛かったのだろうか。
人を傷つける・・・。そうすることによって、彼女自身も傷ついてしまったのだろう――。
「す、すまない、桜。お、俺・・・・桜に思いっ切り、殴って欲しかったんだ・・・。とても気持ち良くてさ、夢中になっちゃって・・・」
アンアンと泣く桜。――困ったな。いくらあやしても泣き止まない・・。
「ま、参ったな・・。遠坂に見られたら、ガンドでも撃たれちまう・・」
―――無数のガンドが背中に刺さる自分を思い浮かべる・・。あれ、肉体的な傷というより、病気になっちゃうんだよな。
いや、でも・・・病気?何か・・新しい性癖が・・・生まれてきそうだぞ・・。
「病気・・・病気・・・。ひらめいた。今度は遠坂を誘って病気プレーをしよう。――桜はもう休んでていいよ」
「・・・・・!!!」
この何気ない一言が・・・。
彼女のプライドに、
火を付けた。
「・・・ライダー」
「呼びましたか?サクラ」
シュタ、と現れるライダー。え、でも、さっきまでの俺達のプレー、全部見てたの?
「急いでセイバーさん連れて来て。・・・あ、気は失った状態の方がいいなぁ」
え・・?桜さん・・・??
「え、ええ。かしこまりました、サクラ。今すぐ、ですよね?」
「ええ。今すぐ」
シュタッ、と急いで駆け出すライダー。・・・でも、あれって、逃げてない?
「・・・ニコッ」
「ゾゾゾゾゾゾゾッ!!」
なんて凄い顔で笑うんだ、桜・・・。
ああ――、これからが――、本番なんだ――。
942 名前: Mと/sとnight mare 投稿日: 2007/08/04(土) 17:33:23
しばらくして―――。
「・・連れてきました、サクラ」
ライダー・・・。桜との約束通り、セイバーを・・・しかもどうやったのか、気絶した状態で持ってきた。セイバー・・。これから俺がどうなるか知らずに、眠りこけてやがる。
「よくやったわ、ライダー。・・さて、私がいいって言うまでちょっと上に居てちょうだい」
セイバーを荒縄でぐるぐる巻きにしながら話す桜。
「は、はい。・・・・・あの、サクラ、どうかお手柔らかにしてあげてください・・・」
「――ふふ。やだなぁ、私先輩に酷いことなんてしないよ?」
笑顔で答える桜。
- あぁ、あぁ、桜、なんて恐ろしい顔で微笑むんだ・・・!その顔を見るだけでもうすぐにでもイっちゃいそうだよ・・!!
そうして、引き揚げていったライダーを抜き、この場所には俺と桜と、気絶しているセイバーだけが残った。
「・・・確か先輩って、セイバーさんと契約した影響で、体が『どんな状態』でも再生されるんでしたよね?」
そう言いながら―――桜は俺の背中を、バットで思い切り殴った。
「はおっ!!?」
みしみし、と軋む背中。・・・背骨が折れたかもしれない。
だが・・・桜の言った通り、セイバーが近くに居るおかげで、僅かな時間でそれは治った。
「・・わぁ、凄い!どうなっているんでしょうね、先輩の体。何か呪詛的な物でも埋め込まれてるのかもしれませんねっ!」
「な、なんでさ・・・。桜、なんで急にこんな・・・」
ボゴッ!!
「あっ!づっ!?」
「ふふ・・いいじゃあないですか、そんなこと・・。それより、先輩!今日は思い切り楽しみましょう!!」
ああっ・・・。もしかして、桜・・・。俺がずっと待ち望んでいたのは君なんじゃあ・・・!?
「それっ♪」
ダムッ!ドムッ!ジムッ!
―――鞭とは段違いの破壊力に俺の体は壊れてゆく・・。でも、セイバーの存在が、体の崩壊を許さない。なんて・・なんてことを考えるんだ、桜っ!!
こ、これが・・・幸福。
だが―――足りない。まるで届かない。
俺を・・かつて俺を破壊し尽したバーサーカーにはまるで届かない―――!!
「さ、桜!全然足りてないぞっ!!何やってんの!」
「・・・・・・・ッ!!」
―――桜は、
1、黒化するべき(生きたまま死亡)
2、あくまでノーマルでいくべき(廃人)
投票結果
最終更新:2007年08月04日 22:28