111 名前: はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU [二日目:深夜] 投稿日: 2007/08/09(木) 20:42:34
誤魔化し:「――かっ、カレイドルビーのプリズムメイクが、始まるわよ!!!!」凛ちゃんは、この場を何とか誤魔化そうとした。
「ど、どうして衛宮君がここにいるのよ……?」
凛ちゃんが、何やら困ったように呟いた。
そして、その衛宮が口を開いた瞬間、凛ちゃんは。
「なあ、とおさ――」
「――かっ、カレイドルビーのプリズムメイクが、始まるわよ!!!!」
この場を何とか誤魔化そうとした。
……いやいや、それじゃ無理だろ。
「か、カレイドルビー!? まさか、『無限妖精』、魔法少女カレイドルビー!?」
え、知ってるの?
「ええ、そうよ!」
「でも、あれはアニメの話じゃ……?」
「違うわ。確かに、『無限妖精』はアニメの話。だけど実は、そのモチーフとなった人物は存在していたのよ」
「つまり、その人物は……」
「ええ。私よ」
「そ、そうだったんだ!」
信じた!
「じゃあ、ここにいたのは!」
「悪の魔法使い、『ゲバッケネトプフェントルテ』が、幼気《いたいけ》なわかめをいじめていたの」
『ゲバッケネトプフェントルテ』って何だよ!?
「でも私が来たからにはもう安心。『ゲバッケネトプフェントルテ』は私が撲滅《プリズムメイク》したわ」
撲滅にルビ振るんだ!?
「撲滅《プリズムメイク》……やっぱり必殺技は」
「「魔法の殺戮する大鎚《マジカル・ジェノサイド・ハンマー》!!!!」」
ハモった!?
「……あ! いけない! 助けを呼ぶ声が聞こえる!」
「行っちゃうのか、カレイドルビー」
「ええ。交差点の真ん中で、ハブに噛まれて動けないお祖父ちゃんがいるとの電波《エマージェンシー》が入ったわ」
ハブぅ!? 都会の真ん中でハブぅ!?
「頑張って、カレイドルビー!」
「それじゃあ――『世界中の困った子供達にストロベリーな血塗れの愛を!』」
ぴしっ、とポーズを決めるカレイドルビー。
左手でVサインして、手の甲を顔に当てる。この時、Vサインは左目を挟み込むように置き、右目をウィンクさせる。
右手はグーのまま、手の甲を腰に当てる。この時、肘の角度は90度である。
そして、カレイドルビーは華麗に走り去った。
――――、……………………。
「ああっ!? 逃げられた!?」
「ああ、そうだな。それはもう鮮やかに。そんなわけで俺達もズラかろうか」
クソガキの襟をむんず、と掴み、一息で駆け出した。
「おぶるむぅ!? ……げっ、げぼっ……苦ひ……!!」
変な声が聞こえた気がするが、気のせいだろう。構わず全速力で駆け抜ける。
「きゃー! さらわれるー! 犯されるー! 嬲《なぶ》られるー!」
「あ。忘れてた。」
右手に持ちっぱなしだったキャスターを、ぽいっ、と放る。
一瞬、捨てたら持ち主のところに帰るのかなー。とか、そうしたらまた襲ってくるのかなー。とか思ったが、持ち帰っても益は無さそうなので、別に良いやと思った。
家に着いた。鍵が掛かっていた。クソガキは気絶していた。しょうがないので、霊体化して中に入り、ソファに横になって眠った。クソガキは玄関先に放置した。
【interlude】
一人、交差点に取り残された。
「…………帰るか」
家に帰って、乾いた食器を食器棚に戻して、日課の魔術鍛練を済ませて、眠りについた。
【interlude out】
marine plants:邪魔が入る。すぐに、誰かの手によって叩き起こされた。
cherry tree:早起きは三文の得。早朝に目が覚めた。
response, answer:休みの日はこんなもの。昼に目が覚めた。
beautiful spell:魔力は大切にね☆ 夜まで寝ていた。
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最終更新:2007年08月13日 02:00