97 名前: Fate/Ball TM 投稿日: 2007/08/09(木) 16:58:58
――異様な光景だった。
まず飛び込んできたのが幾人もの死体、死体。死体。
傷だらけの死体。腕がもげた死体。・・肌が緑色の死体もある。――何故か全員、武道着を着用している。
「これは・・一体・・・」
事故?それとも病気?この荒野の中心で?
周囲を見渡す。
まるで隕石でも落ちたかのような穴、まるでサーヴァントの宝具がぶつかり合ったかのようにえぐれた大地。
荒々しく削られた大地は、事故以外の・・何かが起きた可能性を示していた。
丁寧にそれぞれの死を確認していくシロウ。だが彼の確認もむなしく、ここに生きている人間など一人もいないことがわかった。
「畜生。何故こんなことが・・・・!」
シロウ・・・。
いや、でもこれは・・。
「―――いえ、シロウ、まだ生きている人間の気配がします。こちらです!行きましょう!」
死体・・。必ず戻ってくるので、それまで放置していくのを許して欲しい。
――これもまた異様といえば異様な光景だった。
生存者は5名。大怪我をしてるであろう男達が倒れ、中には丸裸の子どもまでいた。
一人だけ立っている小男が、這いずっている男にゆっくりながらも近づこうとしている。
「ぐ、ううっ・・・こ、このオレが・・ブザマだ・・・」
ずる、ずる、と球体まで這いずる男。――変な髪形の男だ。球体は前面が展開し、まるでカプセルのようになっていた。どうやらその傷まみれの男はそれに入りたいらしい。
そしてそれに止めを刺すべく剣を片手に迫る禿頭の小男。
「み、みんなのカタキだ・・死ねぇぇーーーー!!!」
「―――待つんだ!」
これから行われる殺人を止めようと大声を張り上げるシロウ。そして大きく目を開いて私達を見張る小男。
私達というイレギュラーの乱入に、周囲の空気が張り詰める。
「何をやってるんだ、お前は!その刀を放すんだ!」
「い、いや、これは・・・。いや、邪魔しないでくれ!こいつは、こいつは地球を滅ぼしに来たんだ!こ、こんな奴をかばわないでくれ!!」
シロウは殺人を許さない。例えどんな理由であろうと止めようとする。だが――今度ばかりはそれが裏目に出たようだ。
小男が私達に注意を払った隙に、這いずっていた男は球体へと乗り込んだ。
「ク、クククッ・・・バ、バカな地球人どもめ・・・。傷を癒し、ナメック星のドラゴンボールで不老不死を手に入れたら、す、すぐまた来てやるぜ・・・。それまでせいぜい楽しむんだな・・。ク、クク、ハッハッハッ・・・」
「ま、待てっ!ベジータ!!」
無情にも小男の叫びは届かず、球体の前面は閉じ、何の前触れもなく球体が浮いて空へと飛び去っていった。
98 名前: Fate/Ball TM 投稿日: 2007/08/09(木) 17:25:56
男が乗った球体は去っていった。
あれは・・何だったのだろう?私達を地球人と呼んでいたが・・。
私とシロウがこの出来事の考察に耽っていると、それまで虚空を睨んでいた小男が私達に視線を落とし、声を張り上げた。
「な、な、な、なんてことをしてくれたんだ、あんたらは!!あと・・あとちょっとで止めを刺せたのにっ!!!」
小男の叱責に驚く私達。確かに・・・事情がわからないというのに、手出しをするべきではなかったかもしれない。あの這いずる男―――小男が言うにはベジータという名前らしいが、そのベジータなる人物には邪悪な気配が感じられた。もしかすると・・私達は大変なことをしてしまったのかもしれない。
「い、いや、でも、あれ放っとくと殺してたじゃないか。どんなことがあっても殺人はよくないぞ」
「バ、バカヤローー!!あんたは奴のことを知らないからそんなこと言えるんだ!あ、あいつは・・あいつは・・」
(もうよさねぇか、クリリン)
いきなり。
心の中から声が聞こえた。
このことは小男も驚いたらしく、私達と一緒に目を合わせている。
「ご、悟空か?お、お前の声が心に伝わってくるぞ・・?」
(あぁ。でもよ、クリリン。実は、さ、その人達が止めなくってもオラがおめぇを止めるつもりだったんだぜ?)
「しょ、正気か、悟空!?あいつは・・ヤムチャさんや天津飯、チャオズ・・しかもピッコロまで。―――ピッコロが死んでしまったから、神様も死んでドラゴンボールが石になり、みんな生き返れないんだぜ・・・?」
(あ、ああ、わかってる。でもよ、オラ思ったんだ。もったいねぇって。しょ、正直ビビったよ。オラは界王様のとこで修行して頂点を極めたつもりでいた。で、でも・・あのベジータはそんなオラを軽く超えるほどの強さだった)
「・・・・・・・・・」
(だ、だからさ。今度あいつが来た時はもっと強くなって絶対に負けねぇからさ・・。約束するよ)
「・・悟空。今度あいつが来たらチョイチョイっとやっつけてくれよ」
倒れている男・・ゴクウを見る。
遠くから見ても彼は重症だとわかる。でも・・・心なしかその顔は穏やかだった。
シロウは・・どことなく気まずそうだ。先程の会話を見る限り、彼らは悪人ではなかった。彼らを邪魔してしまったのを後悔してるのだろうか。
「とりあえず手当てをしましょう。特にゴクウ。ひどい重症ですよ。一刻を争います」
99 名前: Fate/Ball TM 投稿日: 2007/08/09(木) 18:02:43
病室。
そこでは包帯に巻かれたクリリンとゴハン、妙な器具の中に入ったゴクウが居た。
「へ、へへ。オラの体、治っても元通りに動けるか保障できねぇってよ・・」
ゴクウの体はどうしようもなかった。
あの後迎えに来たゴクウの身内によって急いで病院へと運ばれたが、彼の体は既に何を施そうと無駄なほど壊れきっていた。
「だ、大丈夫ですよ、セイバーさん。仙豆っていう豆を食べればお父さんの傷は治りますから。・・でも仙豆が新しく収穫できるまで時間が掛かるらしいですが・・」
というのはゴクウの子息であるゴハンの言。
仙豆・・・聞いたことがないが幻想種の植物か何かだろうか?食べればどんな傷でも治るらしい。
「でも・・生きていてくれて良かったよ。その仙豆ってやつを食べればまた動けるようになるんだろ?」
私とシロウはちょっとした縁から彼らのお見舞いに来ていた。彼らの邪魔を知らずにしてしまったという負い目もあったが・・・。
そしてその間、様々な話が聞けた。
まず第一に――――ドラゴンボール。
これには本当に驚かされた。七つの玉を集めればドラゴンが出てきてどんな願いも叶えてくれる・・。
世界中に散らばった玉を集めなければいけないという手間はあるものの、聖杯戦争に比べて圧倒的なローリスクで願いが叶われるのだ。このような物があったことに、心底驚かされた。ともすれば昔、私が命じた聖杯探索の発端は、このドラゴンボールの噂が変形して伝わったからかもしれない。
そして・・・汚染された聖杯では叶わなかった願いも・・・叶う可能性がある。
このことは私を大きく揺るがせた。
かつて諦めた王国を救うという夢。それがドラゴンボールによって果たすことができるのかもしれないのだから。
だがこの地球上では消えてしまったと聞いて落胆したが、続いてナメック星という所にあるかもしれないという話を聞き、再度私を迷わせた。
どうやらゴハンとクリリンは仲間を生き返らせてもらう為にナメック星へ向かうらしい。
これは決して手の届かない夢物語ではない。もし本当なら・・・私は・・・。
「私もそのナメック星という所へ一緒に行きます。・・・フフ、大丈夫、私は強いですから頼りになりますよ?」
ナメック星に行くフェイトメンバーを決めます。宇宙船は確定メンバー以外は三名までしか入れません。先に一人2票入ったら確定。
1、衛宮士郎
2、アーチャー
3、遠坂凛
4、間桐桜
5、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
6、バゼット・フラガ・マクレミッツ
7、ランサー
8、キャスター
9、バーサーカー
10、ライダー
11、間桐慎二
12、間桐臓硯
13、アヴェンジャー
投票結果
- 1:2
- 2:0
- 3:0
- 4:0
- 5:0
- 6:0
- 7:1
- 8:2
- 9:0
- 10:0
- 11:2
- 12:0
- 13:0
最終更新:2008年06月20日 21:44