124 名前: Fate/Ball TM 投稿日: 2007/08/09(木) 22:59:55
「ん?ドラゴンボール探すの手伝ってくれるんか、セイバー?」
「え、ええ。これといって予定はありませんし。これも縁だと思って」
嘘だ。私は・・・かつて抱いた悲願を捨てきれずにいる。そして・・もしかすると彼らの願いを裏切り、私の願いを叶えることを優先して行動するかもしれない。
汚い。
でも―――千載一遇のこの好機、今を逃せばもうこのチャンスは訪れないだろう。
「ああ、セイバーも行くのか。じゃあオレも着いて行こうかな。悟空さん、構いませんか?」
「おう、悟飯達のことよろしく頼むな」
あっさりと答えるゴクウ。
「え、ええ?シロウも来るのですか?」
「うん。宇宙旅行、しかも異星の人々と会合できるなんて男のロマンだよ!これは一度は経験しとかないとね」
困った。シロウが来るとなると私のつまらない策略など無駄だ。かつてシロウに誓った決意・・・それが崩れる所などシロウに見られたくなどない。
「そ、そうですか。――そうですね。よろしくお願いします、シロウ」
「うん。こちらこそ、セイバー」
仕方ない、か・・。
私は自身のつまらない考えを捨て、ゴクウ達の仲間を甦らせる決意を改めて固めた。
「ふ、ふふふふ・・・・。聞いたぞ~~、衛宮。どんな願いでも叶うだって?行く!僕も行くよ!是非ともそのドラゴンボールとやらを手に入れようじゃないか~~~」
「ワカ・・じゃなく、慎二、いたのか。お前も行きたいのか・・・。えっと、悟空さんいいですよね?」
当然の如くOKサインを出すゴクウ。
でも・・・私は正直あのワカメが嫌いだ。あの嫉妬深い所と軽薄な所。とても団体行動に向いてると思えないし、まず間違いなく足手まといとなるだろう。しかも十中八九あれは自分の為にドラゴンボールを使う気でいる。
「仲良くしようじゃないか~~、衛宮。ほ~らホッペすりすーり」
「う、気持ち悪いっ!やめれっ!」
「よっし、んじゃあナメック星に行くのは悟飯とクリリン、セイバーと士郎、あとそこのおめぇだな!あと他にブルマって奴が一緒についてくからよろしくな」
「あの、宇宙船は大丈夫なのですか?聞くところによればとても遠い所にナメック星はあるとのことですが・・」
「ああ。そのブルマって奴が宇宙船を何とかしてくれるはずだから。大船に乗った気持ちでいてくれていっぞ」
- ゴクウ、それはいくらなんでも投げやりすぎるのでは?
一抹の不安を抱きつつも、私達はそのブルマという人物が宇宙船を持ってきてくれるのを待った。
125 名前: Fate/Ball TM 投稿日: 2007/08/09(木) 23:01:01
「悟飯くん、クリリンくん!お待たせ!宇宙船の方なんとかなったわよ・・・ってあら?」
「こんにちは、ブルマさん」
「こんにちは、ブルマ」
私とシロウはゴクウが病院に搬送される時に一度会っている。だがまさか私達が一緒にナメック星まで行くと聞くとさすがに目を丸くした。その後ワカメも行きたいと告げると旅行じゃないのよ、と頬を膨らませた。
「よし、じゃ乗員は六名ね。航行期間は約一ヶ月ほどだけど・・。長い期間過ごすんだから仲良くね、みんな」
「もちろん!ではお父さん、良い知らせを待っててください」
「悟空!それまでちゃんと体治しててくれよな」
「悟空さん、ありがたく乗せてもらいますね」
「ワクワクしますね・・。ゴクウ、必ずあなたの仲間を甦らせてみせます」
「あ、あああ、ね、願いが叶う玉に、もうすぐ会えるんだ~~」
「おっし!みんな、頑張って来い!」
これからどんな冒険が待ち受けているのか私達にはわからない。でも・・それはきっと摩訶不思議な大冒険になるはずだ。
出発の前に衛宮邸に寄ってタイガやサクラ、ライダーに挨拶をする。・・さすがに宇宙旅行と言うのは躊躇われたが、シロウは、しばらく旅行で家を空けるとだけ言って衛宮邸を後にした。・・サクラの突き刺さる様な視線が少し気にはなったが。
あと遠坂邸にも顔を出した。タイガ達と同じように説明すると、今度は何故かニヤニヤ見つめられた。リン、私達は遊びに行くのではないのですよ?
そうして私達はブルマの家であるというカプセルコーポレーションに集合した。
「相変わらずでかいなぁ、ブルマさんちは。ここで宇宙船打ち上げちゃうんだもんなぁ~」
「確かにとても大きな城ですね、ここは。ブルマはこの国の女王か何かですか?」
「・・え?はは、セイバーさんうまいこと言うね。まぁ、確かにブルマさんは女王ってことになるのかもしれないな」
「?」
「くだらないこと言ってないでもうすぐ発射するんだから、準備してちょうだい」
「はーい」
宇宙船まで案内され、中に入るよう促される。でもまさか、床が地面まで降りてくるなんて最近の科学?は発達しているんだな、と感じた。
「まるで昆虫みたいな宇宙船ですね。・・・これがピッコロさん、もとい神様がナメック星から乗ってきた船かぁ・・・」
「どきどきしてきたなぁ。ぼ、僕宇宙旅行初めてなんだよね。なぁ、衛宮。手繋いでていいか?」
「・・・なんでさ。慎二も男なんだから我慢しろよ。大体俺だって宇宙旅行初めてなんだぞ」
「ほぉ、これをお腹に巻くのですね。シートベルトですか。まさかこの歳になって月や太陽の間を通るなど思ってもみませんでしたよ。・・・ん?」
唐突に。
ゾワッと来る感覚。
―――ふと、私の後ろに気配がした。
「・・・・・」
神経を集中する。だが・・・気のせいだったのだろうか?
私もシロウみたいに宇宙旅行にはしゃぎ過ぎてるからかもしれない。ちょっと落ち着かないと。
「よーーし、準備はいいわね~。それじゃナメック星までいくわよぉー!!」
「おーーーっ!!」
シュンッ!!
宇宙船は一気に地球を離れた。
126 名前: Fate/Ball TM 投稿日: 2007/08/09(木) 23:02:03
「―――む、むむ・・」
「―――く、くっ・・・・」
「・・・・ぷはっ!セイバーさん強いですね。僕、かなり修行したんだけどまだまだだなぁ」
「ふぅっ。・・いえ、ゴハン。まさか五歳のあなたがここまで強いだなんて・・・。あなたの潜在能力はとても測りきれるものではありませんよ。・・正直末恐ろしい」
「ちぇっ、いいなぁ二人とも。オレなんか一勝も挙げられないでやんの」
「クリリン。あなたはパワーではなく技で勝負するタイプですからね。気にすることはありませんよ。技のセンスという面ではあなたは私達の中で一番なのだから」
ウィーン、ガチャ
「ふぁぁ・・毎日毎日飽きないわねぇ、あなた達。大体戦ってもいないのになんでどっちが強いとかわかるのよ。はぁ、ねむ」
「ブ、ブルマさん、ズボンくらいはいてくださいって・・!」
「いいじゃない別に。ふぁ・・。あ、そこら辺ちょっと片付けといてくれる?」
「まったくもー。自分で汚したんだからそれくらい自分で掃除してくださいよ・・」
「みんな~。ご飯できたぞー」
「お、待ってました♪士郎くんの手料理。そこらにあるレストランより美味いのよね。いっただっきまーす!」
「あ、僕の分も置いといてください~」
「シロウ、私の分はちゃんとありますよね?」
「え、衛宮~。僕の分、作り忘れとかない?」
と、まぁ。私達はそれなりに仲良くやっていたりする。
しかし一緒に過ごしていて気づいたのだが、ブルマのズボラさには辟易した。名のある学者なのだとかそうだが、学者とはいつの世もああなのだろうか。
私とゴハンとクリリンはトレーニング。シロウは家事。ワカメは隅の方でエヘエヘ笑っていた。
そして―――次に驚かされたのがゴハンとクリリンの強さだ。
彼らは二人とも、一流のサーヴァントに匹敵するほどの強さを持っていた。特に・・ゴハン。五歳であの強さなど古今東西、今まで聞いたことも見たこともない。あの英雄王、ギルガメッシュですら五歳でこの域まで達することなどなかったはずだ。
クリリンが言うにはサイヤ人という種族とのハーフだからなのだとか。竜の血が混じっている私としては説得力十分だったが。
「お、あと数時間でナメック星に到着するみたいよ。長かったわね~。でもたくさん人がいたからそれほどつまらなくはなかったけど」
そろそろ到着、か。どんな所なのだろう。地球と同じなのだろうか。
「楽しみだな、セイバー」
「ええ、ドキドキしてきますよ」
ナメック星に到着。出迎えてくれるのは―――
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最終更新:2008年06月21日 20:59