214 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. 投稿日: 2007/08/12(日) 21:55:43

連続ですんませんが投下!

――Interlude side Gilgamesh with GOKU in spaceship



「か、め、は、め・・・・」

―――来る。
奴の必殺技、かめはめ波。それを防ぐことなど、どんな神話上の盾でも不可能。だがあえてそれを防ぐというのならば、それ以上のパワーで相殺するより他はない。

「くそっ、来いエア!・・・天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!!」
「―――波ぁあーーーーーーっ!!!」

パワーとパワーのぶつかり合い。その衝撃は床のタイルを剥がし、我の黄金の鎧を砕く。そうして生まれたエネルギーは、己をぶつける所を求め、宇宙船中を暴れまわる。―――マズイ、側面の壁にヒビが・・・!?宇宙船が崩壊してしまう!!!

「お、おい雑種!やめろ!ここが壊れてしまうぞ!?」

雑種の目を見る。・・・何ということだ、奴め気を失っている!?

「や、やめ・・・オイ!」
「破ぁーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!」
「ギャーー」

直撃を受けふっとぶ我。幸い我の体に当たって消滅したのか、かめはめ波は消えてなくなっていた。鎧も全て砕けてしまったが、我はまだ何とか生きている。

「が、がはっ・・・ば、馬鹿者が・・・」

あろうことか気を失いそこらの床に寝転んでしまう我。・・・その間もこの部屋にはずっと50倍の重力がかかっているので、メリメリと我の高貴な顔が床にめり込んでいる最中な訳だが。
正直ヤツの修行がここまで厳しいとは思わなかった。ナメック星に向かったセイバーにカッコイイ所を見せてから改めて求婚してやる予定だったが・・・こ、これでは到着前に死んでしまうではないか!?

「お、おい、ギルガメッシュ!でぇじょうぶか・・?すまねぇ、やり過ぎちまった。今仙豆を食わせてやっからな」

唇に豆を無理矢理押し込まれる。く・・雑種め・・。我の唇に触れてよいのは我だけだぞ!
何はともあれ、その不思議な豆のお陰で我の傷は完全に塞がった。だ、だが正直疲れてきた・・・。地球を発って三日間、一度も休憩などしてないぞ!?

「・・・休むぞ雑種。我を労わるがいい」
「ん?ああ、すまねぇ、オラはまだ休まねぇで修行するよ。休みてぇなら一人で休んでくれ」

―――付き合いきれない。我は半神半人だが・・・こんな野蛮な雑種に付き合っていくと身が持たない。だが・・・だがしかし・・・。

「そ、そうか、我も今丁度そう思っていたのだ。この程度の荒行、まだまだ休むに値せぬ。もっと過酷な物を用意せぬか」
「そっか。オラもそろそろ重力100倍に挑戦しようと思ってたんだ。おめぇに耐えれるか心配してたんだけど・・その調子なら心配いらねぇか。それ、ポチッと」
「ギャーー」

意地を張る我。ああ・・・ここまでつらく厳しい試練など生前国を治めていた時ですらなかったぞ。我はあくまで王なのであって、労働者ではない。そ、その王たる我がここまで汗水垂らし、血反吐にまみれた床でのたうち回るとは・・・・。
だがこれも全てはセイバーを手に入れるため。く、くく、セイバーよ、手に入れにくい高嶺の花でこそ我にふさわしい女よの・・・。待っていろ、今我がすぐそこへ行ってお前という花を優しく摘んでやろう。

「よっし、行くぞ!ギルガメッシュ!!」
「あ、ちょ、まっ・・ギャーー」



――Interlude out.

215 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. 投稿日: 2007/08/12(日) 21:56:35

――Interlude side Wakame



「はぁ・・・」

まずい・・。今僕が食べている缶詰。今までごちそうになった、衛宮のおいしい手料理に舌が肥えていたこともあったけど、この缶詰すんごくまずい・・・。

「ねぇ・・これ、まずくない?」
「仕方ありませんよ。衛宮さんとはぐれちゃったんだから。今持ってる携帯食料で我慢しなくちゃ」

がきんちょに聞いてみても優等生ぶった答えしか聞けない。つまらん。もう一人の色っぽいねーちゃんはヒステリーを起こして僕に当り散らすし・・・。
当初の計画では、皆が集めてきたドラゴンボールを横から凄腕の魔術士になりたいって願いを言って、そんで怒る皆にゴメンと謝ってめでたしめでたしという楽ぅ~な計画だったのに・・・。ちくしょう、何でこんなことになっちゃったのかなぁ・・・。
そうしていると、宙に浮いて辺りを見回していたハゲが降りてきた。

「大丈夫だ、誰もいない。ベジータと会った時はどうしたものかと思ったけど、あいつ、オレ達のことなんて眼中にないみたいだな・・・。それに気を消して歩いていけば他の敵にも気づかれないで行けるみたいだ」
「ドラゴンレーダーがいつの間にか無くなっちゃいましたけど、こうやって地道に歩いて探せばきっと見つかるはずです。それにこの星の人達が住んでる村が見つかれば、どこにあるのか教えてもらえるでしょうし」

一体何年かかることやってんだよ・・・。というか僕も付き合わないといけないのかよ・・。先程ガキンチョにそれとなくそのことを言ってみたものの、それならあの女と同じ所に居なければ危ないとか言い出しやがった。嫌だ。もうあんな女と二人っきりなんて絶対嫌だ。
かと言ってさっきみたいに変なMハゲに襲われるとも限らないし、一人だけは絶対に嫌だ。

「ねぇ・・疲れたよ。休憩しようよ・・・。そうだ、ねぇ、これから僕をおぶって移動してよ」

ガキンチョはいいですよって言ってくれたのに・・・。ハゲが甘やかしちゃ駄目だとか言って本人でもないのに突っ返しやがった。ちくしょう。お前らは超人だからいいよな・・・。僕はただの人間なのに・・。

「ともかくオレ達が見つけられなくても、もう一つレーダーを持ってるセイバーさんと士郎が何とかしてくれるさ。それまでオレ達は二人の援護射撃だ!」

お前らだけでやってくれ。ちくしょう、地球での暮らし、良かったなぁ・・・。意地悪なクソ爺と性悪の妹がいたけど・・それでもこれよりかは全然マシだよ・・。

「はぁ・・ちくしょう・・・」

さっさと歩く二人の後を急いで着いていく僕。ちくしょう、何で僕こんなとこに来たんだろ・・・。



――Interlude out.



1、ドドリアとセイバー
2、ザーボンとキャスター
3、ラーズベリ&ブールベリ組とわかめ

投票結果

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年08月13日 02:19