508 名前: D two×three×four  ◆cCdWxdhReU [sage] 投稿日: 2007/08/21(火) 13:19:37

綺麗なお姉さんが大好きです。:俺、衛宮士郎って言うんだ。あんたは?



うむ。
男というモノは、元より女性を愛するように出来ているのである。
ましてやそれが言うこと無しの美女(おっぱい大きめ、更に俺の命を救ってくれている)とくれば、
何をするよりもまず先に、名前を聞かないと失礼にあたる。‥‥というのはどこの国の常識だったか。
「衛宮?」
そしてまた、存外美女と言う存在の前に、友情は脆い。場合も、ある。
「よなあ?」
「ちょ、衛宮、やめろよ。なんか変な‥‥衛宮?」
慎二が『自分が裏切る事はあろうとも、お前から僕を見捨てるとは思ってなかった』みたいな
至極判りやっすーい表情で俺の服の裾を弱々しく引いた。

「失念していました。自己紹介ありがとうございます、シロウ。
私はバゼット=フラガ=マクレミッツ。」
「どうも、バゼットさん。それで」
「いえ、バゼットと。」
「バゼット。それでその、『マスター』とか言うのは‥‥」
「衛宮ッ!」

痛い痛い痛い。慎二、それ裾じゃなくて皮膚。
「ね、すっごい不穏な空気なんだけど。衛宮、目の前。アレ。危険物。外来の魔術師。」
「マジ?バゼット、あんた魔術師なのか」
(どちらかと言えばキックボクサーとかだと思った。実際向いていると思う。圧倒的に)
「ええ。そしてお察しの通り、私は聖杯戦争の参加者だ。」

物凄く『いいえ、察していません』とは言いにくい状況なのだが、
先の主やら奴隷やら何やら、そして暴走自動車にいたるまで
どうも魔術がらみの騒動らしい。(幽霊が運転してたんじゃないかとか、そんな遠坂に怒られそうな事は考えなかったさ。本当だ。)
そうくれば急に俺が巻き込まれたことも納得できる。

「シロウ。貴方も魔術師ですか?令呪は見当たらないが」
「あー、うん。魔術師見習い、って感じだけど。(おい慎二、レイジュってなんだよ)」
「(ま、マスターの証みたいなもん)」
「(マスターは)」
「(何だよ、衛宮には関係ないだろ!)」
「‥‥バゼット。こんなんでよければ煮るなり焼くなり」
「あーあーあー衛宮!悪かったから!マスターってのは」


呆れた、と。それは雄弁に語る大きなため息が聞こえてきた。

509 名前: D two×three×four  ◆cCdWxdhReU [sage] 投稿日: 2007/08/21(火) 13:23:24

「全て聞こえている。シロウ、そしてマキリのマスター。」
ううう。物凄くかっこ悪いところを見せた気がする。



同時に。間桐邸(跡地)をつつむ殺伐とした雰囲気が、和やかなものに変わる。

「シロウ。貴方はどうやら、魔術師でありながら聖杯戦争とは無関係のようだ。
そしてマキリの‥‥否。シンジと言うのであっていますか?シンジ。
私は当面、貴方を煮るつもりも焼くつもりも無い。」
「う、嘘だね。敵のマスターが人の家に乗り込んできて、『敵意が無い』も無いもんだ」
「慎二、此処はどう見ても『人』の『家』では‥‥」
二人分の眼光が飛んでくる。はい。すみません。部外者は黙ってます。

「気分を害さないで頂きたいのですが、シンジ。貴方は冷静になるべきだ。
落ち着いて、『私を見てください。』私はマスターではあり得ない。」
「‥‥あ。」
完全にビビっていた慎二の背筋が少し伸びる。
「アンタ、脱落者?」
「はい。恥ずかしながら。」

圧倒的にバゼット側に傾いていた天秤が、かくん、と。
水平まで持ち直し、やがて慎二側へと傾く。

「へえ。で?『脱落者』が。『マキリのマスター』である僕に。何の用?」
「シンジ、勘違いしないで欲しいものです。
貴方のサーヴァントがいかに優秀であろうとも、この距離ならば私は貴方の頭を宛ら熟れた柘榴のように」
あ、戻った。
「はい。すみません。間桐慎二の癖に調子こきました。」
情けないぞ俺達穂群原ブラザーズ。でも女って怖いもんね。しょうがないよね。

「雑談は時間の無駄、本題に入らせて頂きましょう。
シンジ、そしてシロウ。私が此処へ来た目的は―――――‥‥」


一致団結!:聖杯戦争への復帰です。貴方達と共に戦いたい。
二人っきりでGO☆:聖杯戦争への復帰です。サーヴァント、もしくはサーヴァントを召還できる魔術師を仲間にしたい。
ワカメ「ねんがんの サーヴァントを てにいれたぞ!」:聖杯戦争への復帰です。シンジ、安心してください。一瞬で事は済む。

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最終更新:2007年08月21日 23:12