516 名前: もしハサ ◆yfIvtTVRmA [sage] 投稿日: 2007/08/21(火) 15:16:17

「ア、アサシンか!?」

慎二が疑問を声に出す。約二十秒ほどしてからようやく返事が返ってきた。

(はい、アサシンです。念話で話してるので別に声に出さなくていいですよマスター)
「そうか念話だな。よし、念話だ。・・・・・念話ってどうやるんだ?」
魔術師になって日の浅い慎二。理屈では分かっていても実戦はサッパリだった。

「慎二お主さっきから何一人でブツブツ言っておる」
「おじい様、サーヴァントとの念話の方法って知ってますか?」
「呵々、なんじゃ召還は成功しておったのか。ふむ、念話じゃな。ワシも第一次聖杯戦争の頃は念話の調整に苦労したものでなあ」

(マスター、もしかして念話の方法が分からないのですか?念話にはですね)
「二百年前、ピチピチのヤングマンじゃったワシは初めて見たサーヴァントに非常に興奮した」
(ホラ、頭の中で流行の歌を口ずさむ事ってあるじゃないですか。あんな感じの)
「ところがじゃ、その時まだ令呪は完全とは言えなくてのう。とんでもない事になってしまったのじゃ」
「あのおじい様、ちょっと黙っててもらいませんか」

(まあ、口に出している言葉はそのまま念話として私に聞こえるようになっていますので普通に言葉にしていても
周りに誰もいなければ特に問題ありませんが)
「荒れ狂うサーヴァント達!パニックに陥る御三家!その時ハンサムなマキリ・ゾォルケンすなわちワシが大活躍!」
「いいから黙ってろよ!!」
(すみませんマスター。少し黙っています。・・・・・・・・・・・・・・)
「あ、いや、お前じゃなくて」
「完成された令呪をもってして、こうギューっとブワァーっとそしてズダダダーンじゃよ!」
「あんたは黙れ!!」


色々あって納豆に換算して3~4000回転程の時間が経った。

「で、なんでお前は姿を現さないんだ?」

念話の方法がいまいち掴めなく、また、臓硯が「ワシにも聞かせろや」と五月蠅かったので結局は口に出して質問をする。
やや時間を置いてから返事が来た。

(えーとですね、召還の方法に問題がありましてそっちに行けなくなったんですよ。なので、マスターが私のいる場所に来ていただけると助かるのですが)
「なるほど、何かのトラブルのせいでお前は別の場所に召還されていてそれで念話でしか話せないという事なんだな?」
横で聞いている臓硯にもアサシンが何を言ったのか分かる様に内容を繰り返して確認する。

(はい)
「それでトラブルっていうのは何だ?僕はどこへ行けばいい?そして一番重要な事だがお前を信用していいのか?」
(はい、えーとトラブルについてですが、これについてはこのまま説明するよりも実際にお会いして話したほうが
説明しやすいと思います。場所はこちらから念話で誘導致します。そしてもし私が敵だと思われたのなら、
いつでも令呪で自害を命令くださいませ)

「分かった。ちょっとまってろ」
そう言い一旦アサシンとの念話を中断し。臓硯へと話を向ける。
「聞いての通りです。僕はこれから自分のサーヴァントをわざわざ外にでて出迎えなければならないみたいだ」
「うむ。正直あまり期待しとらんが気をつけて行ってこいよ。くれぐれもサーヴァントと合流する前に他のマスターと戦うんじゃないぞ」

「では行ってきます」
「うむ」
玄関にて臓硯は準備を終えた慎二を送り出そうとし、
「おお、そうじゃちょっと待っておれ」
と、何かを思い出し地下室へと舞い戻り、何かを手にして戻ってきた。
「役に立つかは分からんがコレも持っていけい」

[選択肢]
イ.古い灰色のパーカー
ロ.見た事のない蟲が生きたままみっちり詰まった瓶

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最終更新:2007年08月21日 23:13