639 名前: Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM [sage 二日目・朝 - ゆっくり登校 ~ 放課後 - 運命の夜] 投稿日: 2007/07/18(水) 15:33:06


  ……別に、ゆっくり行っても問題ない。
  土曜日なので授業は半日で済む。
  午後から時間は充分取れるから、一成の手伝いはその時でいいだろう。

 「さて、と」

  それでは、一日を始めるとしよう。



  時刻は七時半になろうとしている。
  朝の部活動がある桜と藤ねえはとっくに家を出た。
  これから家を出るかという時になって、ふと昨日、はやてに言われた事を思い出した。

 《ちゃんと持ってなあかんよー。最近は物騒やから》

 「お守り、か」

  部屋に引き返し、引き出しを開ける。
  奥の小箱を取り出すと、そこには十年前から少しも変わらない、衛宮士郎の『お守り』があった。
  ―――十年前の火災の中で、唯一手放さずに残ったモノ。
  金属製のそれは拳銃の弾に似ているが、切嗣(オヤジ)が言うには違うものらしい。
  火薬も信管も無く、飛ばす弾頭も無いんだとか。
  ……切嗣が何故そんなに銃に詳しかったのかは、今もって謎のままだ。

 「一応持っていくか」

  胸ポケットに入れて玄関へ。
  戸締りを確認して、改めて出発した。



  予鈴の五分前に到着。
  校庭には登校中の生徒も多く、活気のある朝の風景を醸し出している。

 「…………?」

  だが、どこか違和感があった。
  学校そのものはいつも通りだ。
  何の変哲も無い、日常風景である。

 「……気のせい、か?」

  何の変哲も無いはず、なのだが。
  捉えどころの無い感覚が、どうにも拭い去れない。
  普通の風景なのに、ところどころに陽炎みたいな“ゆらぎ”があるような。

 「……疲れ、取れてないのかな、俺」

  軽く頭をふって、思考をクリアにする。
  気を取り直して校舎へ足を向けた。



  土曜日の学校は早く終わる。
  午前中で授業は終わり、そのあとは一成を手伝い、備品の整備の続きを行い。
  気が付けば、日はほとんど沈みかかっていた。

 「さて、そろそろ帰るか」

  荷物をまとめて教室を後にする。

  と。

 【Paroxysm】:ばったり慎二と出くわした。
 【Urborg Panther】:陸上部の後片付けが目に入った。
 【Crystal Chimes】:陸上部の後片付けが目に入った。
 【Troubled Healer】:陸上部の後片付けが目に入った。

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最終更新:2007年08月24日 19:37