657 名前: もしハサ ◆yfIvtTVRmA [sage] 投稿日: 2007/08/24(金) 22:10:13

洋館は怪しくて怖い、アサシンはなんだか胡散臭い、入ったら■されるかもしれない。
迫ってくる男は間違いなくよそから来た魔術師、殺意満々、入らなかったら■される。
結論、例え怪しくともアサシンと合流し目の前の危機を回避するべし。

門を押し、内側に一気になだれ込む。が、足が前に進まない。踏みしめる床がない。浮遊感、そして落下。

「「ウワーーーーーーーーーッ!!」」

自分を追い、入ってきた男と声をハモらせながら入った先すぐにポッカリ空いていたピットフォールを落ちていく慎二。

「う・・・う~ん」
落ちた先の部屋、慎二は目を覚ました。落下の時にぶつけたのだろうか、右肘の先から僅かに出血している。
幸いにも軽傷であり、その傷口の具合から気絶していた時間が長くてもほんの数分だと推測できた。
だが安心はできない。自分に明確な殺意を向け迫ってきたあの男、悪魔狩りの姿をしたあの男もこの近くにいるかもしれないのだ。

慎二はその事に思い立つとすぐさま立ち上がり身構え部屋内を見回す。そしてそれほど広くは無い部屋内に
自分以外の気配も隠れる場所も無い事を知りほっと息を付いた。

ひとまず命の危機が去った事を知った慎二は改めて自分がいる部屋がどんな所かを確認する。
外から見た屋敷同様に黒一色に塗られた部屋、三方の壁にはいくつものドア、残りの壁には大きなモニターが貼り付けられてあり、
そのモニターの方を向いた椅子が部屋の中央に一脚、その他には一切の家具が存在しない。
天井を見ると自分の落ちてきたであろう穴は無く、小さな照明が部屋全体をぼんやりと照らしている。

ひとしきり部屋を見終わり、他の部屋はどうなっているのかが気になりだした頃、突如モニターに白い
髑髏を模した、そう洋館の門に似た仮面を付けた人の顔が映し出される。
そしてモニターから声が聞こえてきた。今まで何度も頭の中で聞いていた声と全く同じ声である。

「ようこそいらっしゃいましたマスター、ようこそいらっしゃいましたマスター、
そしてようこそいらっしゃいましたマスターとマスターとマスターとマスター、
そしてようこそいらっしゃいましたマスター。私が今回のアサシンのサーヴァントのハサン・サッバーハ」

ここでいったん音声が途切れる。次の瞬間壮大なファンファーレと共にモニターの前のハサンが両手を大きく広げ
歓喜に満ちた声で叫ぶ。

「そしてようこそ我が奇想奇館(ザバーニーヤ)へ!」

[選択肢]
イ.何を言っているんだこいつは?
ロ.な、なんて事を言ってるんだこいつは!

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最終更新:2007年08月24日 23:56