750 名前: D two×three×four  ◆cCdWxdhReU [sage] 投稿日: 2007/08/27(月) 01:22:08

神父自重しろ。:その頃、衛宮邸では。
(アンケート結果はレヴィちゃんですねー)



(いいわよ。ええ、いいわ。
貴方の事はよーっくわかったから。
そこまで!放置!!プレイ!!!決め込むんだったら、ね?!
あたしにだって、考えがあるんだから―――ッ!!)

どかーん。
体感温度が5度下がると同時に、全身から嫌な汗が噴出して目が覚めた。
「ちょっ、明確な死の予感?!」
跳ね起きる。

「おぉ、シロ!」「先輩!」「士郎!!」


あ、家だ。

物凄く凶暴な赤い悪魔を敵に回したような悪夢を見てから、
そう、目覚めてみると自宅だった。
見慣れた部屋に見慣れた家族。ああ、成る程、夢だ。全部夢だったんだ。
だってぶつかっても擦っても傷一つ付かない車なんてあるわけないし、
一般的なホモサピエンスのメスは車を一蹴りでふっ飛ばさない。例え魔術師であっても、だ。
カレイドルビーは向こうで使ってるネタだからきっと心配ないし。カレイドキレイ?何それ食えるの?

「しろおおおおおう!士郎士郎っ!もお、お姉ちゃん心配したんだよーぅ!!」
「だあーから言ったろうよー、あたしがマスターに怪我なんか、させる訳ないってさー。」
藤ねぇと‥‥あれ?俺、まだ寝ぼけてるのか?夢と、ごっちゃに――――
「先輩っ!よかった‥‥。目、覚まさないかと‥‥‥!」



嗚呼、夢じゃない。
心配そうな、その瞳の色で。視界に揺れる髪の色で。
今一番思い出したくも無いデキゴトが、フラッシュバック。
―――――――――っ!!

751 名前: D two×three×four  ◆cCdWxdhReU [sage] 投稿日: 2007/08/27(月) 01:23:09

せんたくし?
いち、もういっかいねてゆめだったことにする。りあるなわーるどからえすけーいぷ。
に、げんじつとむきあう。
俺はいちを選ぶぜ?
俺もいちを選ぶよ。
俺だっていちさ。
俺も。
俺もー。

「先輩?」

駄目だった。
もう、どうしようもなく駄目だった。
逃げられない。助けられない。償えない。もう、もう、もう。
「桜ッ、俺!俺、ごめん、桜ッ!!」
「きゃっ!」

まるで無力な子供が縋るみたいに、俺は謝り倒した。
桜の小さな手を握って。『温かい人の手を握って。』
ごめん――――
「シロ、やめろ。」
「え?」

レヴィから静止がかかる。
視線を上げると、藤ねぇは泣いていた。
なあ、どういうことだよ?誰か俺に説明を‥‥‥
説明を、待つんじゃ、駄目だ。

「‥‥‥謝ら、ない。」
「やっちゃあならない事だ。オーケイ?」
そうだ。そうだな。
「だって『先輩は、謝るようなことはしていません。』そうでしょう?」
慈母の様な微笑で、枷がぐんと重くなる。
――――ごめんなさいの一言で、降ろしていい十字架ではないんだ。

「しょうがなかったんです。しょうがなかったんですよ?」

752 名前: D two×three×four  ◆cCdWxdhReU [sage] 投稿日: 2007/08/27(月) 01:24:30

桜は泣き腫らした目だった。
そのまま静かに居間から立ち去る。自分の部屋に戻るのかもしれない。
――――気づかないフリをしていたけれど。
桜は宝物を抱えるみたいに、『俺の持ち帰った、それ』を抱えていた。

レヴィがハンドサインで扉を指す。何かを聞いてくる。いいかよ、シロ?
ああ。‥‥頼んだ。



居間に残ったのは俺と藤ねぇ。

「大変だったね、士郎。」
「‥‥‥うん。」
「お姉ちゃんだけは、なにがあっても士郎の味方だからね。」
「うん。」
「‥‥‥っ、辛かったよね‥‥‥!」


数年ぶりに抱きしめられた。藤ねぇの腕の中は、心地よく温かかった。
つられて、ちょっと泣いた。



レヴィは何を聞いてきた?

亡き親友を独り背負う。:『アレ』、取り返すんだよな?力づくでさ。
それでも、マキリと共に。:あのお嬢ちゃんと、少し話して来ても?
そこまでにしないのだ藤村。:しばらく外した方がいいか?

(カレイドキレイフラグ?立ってないっすよwwww
ついでに言えば放っとかれた誰かさん敵対フラグは立ちましたが、士郎の死亡フラグはまだ。多分。)

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最終更新:2007年08月27日 02:59