292 名前: もしハサ ◆yfIvtTVRmA [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 18:06:02

「探したい奴ってのは衛宮の事さ」
「えみや?」
凛は慎二の発した衛宮という単語の意味が分からず首をかしげ、そして数秒後理解する。

「ああ、あんたの友達の衛宮君もここに来ているのね」
「ああ、そうだよ」
「で、あんた一人じゃ不安だから頼りになるこの遠坂凛先生についてきて欲しいってわけね」
「そうだよ」
「で、衛宮君はどこの魔術師に拉致されたの?」
「ハア?何言ってんだ遠坂」
「違うの?」
「士郎は今回のマスターだよ。そして多分僕や遠坂と戦う気なんだと思う」

凛は衛宮=衛宮士郎とは理解していたが、衛宮士郎=魔術師でマスターの一人だという事は全く理解していなかった。
無理も無い。これまで凛は学校で何度か士郎とは会っていたが魔術師らしき気配は感じなかったし、
友人の慎二からも士郎が魔術師だと言う様な話は聞いていなかった。

「えーっと、その、衛宮君がマスターなのデスカ?」
「うん。衛宮がマスターなのデスヨ」
「マジ!?」
「マジ」

すぐには信じられない話だが、慎二が今こんな事で自分を騙す理由も思いつかないしこの情報は素直に受け止めるべきだろう。
その後、慎二から士郎がアインツベルンと組んでいる事、わざわざ慎二の家にやって来て喧嘩を売り
慎二をコテンパンにした事を聞き凛は一つの結論を得た。

「衛宮君は間違いなく調子に乗ってるわね、行動パターンが魔術覚えたばかりの間桐君とまるで一緒じゃない」
「おいおい、昔の僕はそんなにひどかったっていうのかい?」
慎二の反論には答えず凛は言葉を続ける。

「多分最近までは衛宮君は魔術師としては活動してなかったんだと思うわ。私と間桐君が気付かなかったからね。
と、すると怪しいのはアインツベルンのマスター」
「そ、そうか!衛宮の奴はきっとアインツベルンのマスターにいい様に利用されているんだ!
急ごう遠坂、もし士郎が外部から来たマスターと戦ったりしたら―」
「待って」

慌てる慎二を制する。そして凛は自分の意見を慎二に語る。

「衛宮君を助けたいという意見には賛成よ。もしこれが聖杯戦争じゃなかったら喜んで協力するわ」
[選択肢]
イ.だけどこれは聖杯戦争よ。
ロ.そしてこんなものは決して聖杯戦争じゃないわ。

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最終更新:2007年10月22日 17:59