773 名前: もしハサ ◆KAE8wjakBY [sage] 投稿日: 2007/10/10(水) 01:45:13
モンゴリアンチョップ――、
グラウンド状態やお互いが立っている状態などから両手を同時に相手の首筋の動脈に叩き落す技。
プロレス、総合格闘技、サッカー、キングオブファイターズ等様々なスポーツ界で見られる技である。
そして今、遠坂凛と間桐慎二によって聖杯戦争の歴史にもその名が刻まれた。
「よりによって1番の扉を選ぶなんて何考えているのよ。今わざわざあの二人の所に行って戦いを止めるとか?
彼らは自分の意志で戦っているんだから好きにやらせておきましょうよ」
微妙に話が噛み合っていない気がした。どうやら凛は強さの順番が扉の番号と関係していると推理した事、そして慎二が語ったここに来た順番の推理の結論ではダメだと言っている事を理解する。
慎二はこれ以上首筋が痛くなるのと時間を失うのが嫌なので反論などせず凛の意見を仰ぐ事にした。
「1番が危険って事は遠坂には別の考えがあるんだね?」
「ええ、ズバリ強さ順よ!!」
「やっぱりそうか。僕も最初はそれで考えたよ。でもそれだと僕よりも未熟な魔術師がマスターの中にいるって事に――――」
「んなもん桜に決まってるじゃない。桜が7番よ」
慎二にとっては意外な答えだった。
この一年でマキリの魔術師としての修練を積んできていかにそれが険しいものかを知った今、自分の十倍近くの経験を持つ
桜が自分よりも現時点で下だとは考えもしなかった。
「で、でもさ、桜は僕よりもずっと長く間桐の後継者として色々やってきた事は遠坂も知っているだろ?」
「確かにね。でも間桐君が頑張っていたこの一年の間、桜は魔術に触れる事がほとんど無かったのよ。
令呪が現れるまでの間、うちの借金の返済を私と一緒に頑張りながら普通に女子高生ライフをエンジョイしていたからね。
令呪が現れてからようやく私の普段やってる鍛錬を見よう見まねで試したりしていたけど、はっきりいって
ドシロウトそのものだったわ」
「ああ、なるほど。でも、そういう事は先に言って欲しかったな。それならモンゴリアンチョップも受けずにすんだんだし」
「だって聞かなかったじゃない」
「はいはい」
774 名前: もしハサ ◆KAE8wjakBY [sage] 投稿日: 2007/10/10(水) 01:46:17
ここで凛は話を一旦区切り、メモ帳とペンを取り出しメモ帳の余白に確定事項をまとめていく。
「それじゃあ桜が間桐君より下という事を踏まえてお互いの推理を比べて見ましょうか」
[間桐君発案:ここに来た順番説]
1.多分士郎?
2.1の扉と同じぐらいの確率で士郎?
3.遠坂凛
4.間桐桜?
5.こっちが桜かも?
6.間桐慎二
7.モニターの男の方
[私発案:強い奴順説]
1.ミスタースタイリッシュ
2.宝塚ボクサー(1と2は逆の可能性もあり)
3.完璧麗人遠坂さん
4.アインツベルンの魔術師(モニターの二人の戦闘スタイルから二人とも外部の魔術師と推測の結果)
5.衛宮君(話の流れからしてアインツベルンのマスターより上のはずがない)
6.スーパースターWAKAME
7.心も贅肉
「さて、確定事項が多く信頼できる推理はどっちでしょーか、そしてアサシンの性格的にどっちでしょーか、
名探偵間桐君、答えは?」
「わかった、わかったよ。5番から行けばいいんだろ。でもまだ遠坂の推理で正しいと決まったわけじゃないからな」
かくして5番の扉の向こうへと進む凛とそれに渋々と付いていく慎二。
果たして二人の選んだ道の先に士郎はいるのか、そして二人はここから脱出しハサンの野望を防ぐ事はできるのか。
それを決めるのは彼女たち自身と他のマスターのこれからの選択に掛かっている。
第二章 完
[選択肢]遠坂の行動の方向性も大体決まったので少し短いけれど彼女視点の話はここでお終い。章を変え視点を変え物語は続く。
というわけで第三章タイトルを選んでください。多分第三章はシリアス多目になると思います。
イ.もしもエターナルフォースでブリザドったら
ロ.もしもアンサラでフラガったら
ハ.もしも大金星がめぐってきたら
ニ.もしも夢の中へ行ってみたいと思ったら
ホ.もしも陰陽師は大変なブートキャンプを忘れ物してDADADADA!
投票結果
最終更新:2007年10月22日 20:28