800 名前: 運命夜行  ◆ujszivMec6 [sage 隠者の正位置] 投稿日: 2007/10/10(水) 20:14:59

 晩飯が終わった所で「聞きたいことがある」と言ってバゼットを離れまで連れ出した。
 ちなみに「そういえばなんで遠坂さんもいるのよー!」とか言って虎が暴れてたが、そっちの処理は士郎と遠坂に任せることにした。
 そもそもオレは遠坂を連れてくるのは反対してたワケだしな。
 藤ねえの説得はと押しかけてきた本人と連れてきた本人でやっといててくれ。

「それでアンリ、私に聞きたいこととは何です?」
「っと、そうだった。いや、一アンタを襲った奴について聞きそびれてたから、一応聞いとこうと思ってな」
「……その話ですか」
 やはりその時のことはあまり思い出したくないのか、バゼットはあるべき腕が失われた左袖をぎゅっと握り締めて俯いた。

「あー、話しづらいんなら無理に話さなくてもいいぞ。念のため聞いときたいってだけだからさ」
「……いえ、当然の疑問ですし、助けられた手前、話しておくべきだと思います。
 私を襲ったのは……言峰綺礼。言峰教会の神父です」
 ……言峰教会? はて、どっかで聞いたような……

 ―――衛宮のボウズー、また今日も言峰教会に麻婆豆腐の出前ヨロシクアルー

「……ってあのモジャ神父かよ!」
「彼を知っているのですか?」
「いや、単にバイト先のお得意さんってだけだ。
 それで、そいつはどうやってアンタを倒したんだ?」
「……私の油断、です」
 質問が質問なだけに、バゼットはしかめっ面で答えた。

「油断、ねぇ。不意打ちかなんかでも喰らったのか?」
「……ええ。綺礼と私は知り合いでした。
 友人、というほどの物ではありませんが、何度か肩を並べて戦った……そうですね、戦友のような物でしょうか。
 それで彼が私を訪ねて来た時……つい警戒を解いてしまったのです」

「あー、そりゃ確かにアンタの油断だな」
 なんせ聖杯戦争である。場合によっちゃ肉親同士でも殺しあって当然なのだ。
 ただの知り合いレベルの相手に警戒を解いてしまった方が悪い。

「……厳しいのですね、アンリ」
「別にアンタの悩み相談をやってるワケじゃないからな。
 それとも何? もしかしてアンタそのモジャ神父に惚れてたとか?」
「なっ!? な、何故そんな話になるのですか!?」
 ……軽くカマをかけてみただけなんだが、満更でもなかったらしい。
 もう少し突っついてみたかったが、話が進まないので次の話題に移る。

「じゃあ、アンタのサーヴァントはどうしたんだ?
 確か、倒されたんじゃなくて奪われた、って言ってたよな?」
「……はい。綺礼は私の左腕を切り落とし、その左腕にあった令呪で私のサーヴァントに主替えを強制したのです」
「それで、そのサーヴァントはどんなヤツなんだ? クラスとか、真名とか、宝具とか、弱点とか」
「……」
 サーヴァントの事を聞くと、バゼットは黙り込んでしまった。

「どうした? もしかして、真名も知らないまま奪われたとか?」
「……いえ、真名は知っています。私が呼び出そうと思って呼び出した英雄なのですから
 ただ……彼を奪われたのは私の落ち度です。それなのに、彼の正体や弱点を軽々しく喋るのは……」
「……なんか後ろめたいってか?」
 そりゃそうだろうが、もしそいつが遠坂や赤いのみたいにオレをサーヴァントと勘違いして襲ってきたときに、そいつの情報があった方がありがたいんだが。
 だが、今のバゼットはサーヴァントについて喋る気は無いようだ。
 ―――さて、どうする?

 隠者の逆位置:何が何でもバゼットのサーヴァントの情報を全て話してもらう

 隠者の正位置:バゼットが話せる範囲でサーヴァントの情報を聞き出す

 恋人の逆位置:それなら代わりにモジャ神父に惚れてるのかどうかを聞き出す

 吊るされた男の正位置:これ以上は何も聞かない

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最終更新:2007年10月22日 20:35