オーク・M・シュナイダーを倒す

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登録直後イベントのため以降は選択不可。(バカンスする遺跡探索どちらかを選択)

新規登録直後

プロローグ


《テリメイン》――そう呼ばれる未開の地域がある。

ある日とある組織が、海と遺跡しかないその未開の地域を調査する者の募集を始めた。
《テリメイン》には噂がある。

曰く、お宝が大量に眠っている。
曰く、未知の生物が大量に存在する。
曰く、とある遺跡には全てを統べる事のできる魔法がある。

他にも様々な噂が存在している。
そんな噂を信じ、冒険者やトレジャーハンター、
果ては学生やただの一般人など、多くのものたちが多くの目的を胸に、
探索者として名乗り出た。

金のため、名誉のため、未知の生物を発見するため、
バカンスのため、水着を着るため、その水着を見るためなど、
様々な目的を胸に――

プロローグ直後

《海底探索協会》

《テリメイン》を発見した者が作り出した組織。
多くの世界に《海底探索協会》が存在し、探索者の募集を行っている。
全ての探索者をサポートするが、全ての探索者をサポートをするが故に、
サポートの質は低い。
ロザリアネット
海底探索協会の窓口に座る、人魚の受付嬢。
常に笑顔を絶やさず、毎日新しくやってきた訪問者たちを暖かく迎え、旅立っていく探索者を見送っている。
ロザりんと親しみを込めて呼ばれると嬉しいらしい。
好きな食べ物はテリメインシラスの踊り食い。
ロザリアネット
「……はい、それでは必要な手続きはこれで終了ですので、最後にあちらで簡単なご説明を致しますね♪」
ロザリアネット
「それでは、ちょっとついてきていただけます?」
ロザリアネットが尾びれをゆらゆらさせながら、スーを案内しようとした、 その時だった。
???
「ちょっと待った」
オーク・M・シュナイダー
人魚の尾ひれとオークの身体を持ったマリンオーク。
これでも正式な海底探索協会の教官であるが、その体躯ゆえ、
同僚のロザリアネットからは近寄るなという無言の圧をかけられているのが悩み。
サラッサラの長い金髪がトレードマーク。好きな食べ物はテリメイン水牛100%ハンバーガー。
シュナイダー
「こいつも新しい登録者か?」
ロザリアネット
「あらあら、オークさん。そうですよ、また新しい登録者の方がいらしたんです♪
 それにしても、そんな大きな図体でそこにいられては私、ご案内できませんわ」
ロザリアネットが押しのけようとしても、何回りも大きなオークはびくともしない。
シュナイダー
「案内の前に、こいつらの実力を試す必要があるだろう。忘れたのか?」
ロザリアネット
「一体何をおっしゃっているのです? 私はそんなこと聞いていませんわ」
シュナイダー
「え……ええー?」
ロザリアネット
「冗談です」
ロザリアネットがスーに向き直った。
ロザリアネット
「実は、この世界には危険な動植物がたくさん生息しているんです」
ロザリアネット
「まだまだ生態が判明していないものも居ますし……ある程度は探索者協会がバックアップをしているんですけれど、
 この世界にいらした皆さんでも自衛していただきたいということで……」
ロザリアネット
「それで、簡単な実力テストを行うことになったんです」
シュナイダー
「そういうことだ。その実力テストは俺が直に担当する」
ロザリアネット
「というわけで、この野蛮な豚さん……じゃなかった、オークさんに実力を見せて差し上げてくださいね」
シュナイダー
「酷いぜロザりんちゃん……」
ロザリアネット
「そうそう、この世界は、一人では困難な場面でも、パーティを結成して乗り切る事も出来るんです」
ロザリアネット
「丁度、あなたと同じくここに来た方もいらっしゃいますし、【あなたを含めて3人まで】
今回は無理ですけど、オークさんを倒した後にでも組まれてはどうですか?」
シュナイダー
「1人でも、2人でも……」
ロザリアネット
「1人でも2人でも3人でも、冒険はもちろんできますよ。
 もしパーティを組むなら、事前に【パーティ結成用の合言葉】を決めておいてくださいね」
シュナイダー
「オレの台詞……」
ロザリアネット
「なにか?」
シュナイダー
「……まあいい。それでは、実力テストを始めるぞ」
そういうや否やオークは組んでいた腕を解き、戦闘用に力を溜めはじめた。
シュナイダー
「さあおまえの力を見せてもらおう」
ロザリアネット
「頑張ってくださいね。私は汗臭いのは苦手なもので、控えておりますから」

次回予告


敵PT名「教官」
オーク・M・シュナイダー

戦闘前

《海底探索協会》
シュナイダー
「さあおまえの力を見せてもらおう」
ロザリアネット
「頑張ってくださいね。私は汗臭いのは苦手なもので、控えておりますから」
ロザリアネット
「……」
ロザリアネット
「あ、オークさん。待ってください」
シュナイダー
「ん? なんだ?」
ロザリアネット
「ちゃんとこちらの水中で戦ってくださいね。探索者の皆さんは、海の中で戦っていただくのですから」
ロザリアネットは扉の外を指した。
ロザリアネット
「それとこれ……オークさん。実力試験用のスキルストーン、付け忘れてますよ。」
シュナイダー
「ん? そんなものあったか? まあ良い……うむ、これで1個か?」
ロザリアネット
「ええ。新規探索者さんへのスキルストーンの使い方の指導でもありますから、お願いしますね。」
シュナイダー
「うむ……だが、手は抜かんぞ!

オーク・M・シュナイダー
「さて、待たせたな…始めるとしよう。
何、遠慮はいらんぞ。全力でかかってこい!」
ロザリアネット
「がんばってくださいね!
わたし、応援することくらいしかできませんけど……」
オーク・M・シュナイダー
「ああ。万が一でも、巻き込まれたら危ないからな。下がっていてくれ」

勝利時

《海底探索協会》
ロザリアネット
「おつかれさまでした。チューンジェムはデメリットもあるので、気を付けてつけて下さいね」
シュナイダー
「……言いたい事は無いこともないが
 ……まあ、中々望みがありそうな新人……だったか?」
ロザリアネット
「さて、これで本当に名ばかりの審査は終了です」
ロザリアネット
「ここからは、あなたの自由にこの世界を冒険したり、
 旅行したりして満喫してくださいね」
ロザリアネット
「まあ、私たち探索者協会としては、この世界の謎の解明や、
 遺跡の探索などをしていただけるととても助かるのですけれど……」
シュナイダー
「そのあたりはお前の自由だ」
ロザリアネット
「ええ。ああ、でも……」
ロザリアネット
「この探索者協会本部の周囲の海域は、まだ私たちの目が届くので、
 比較的安全なんですけれど……」
ロザリアネット
「遠い海域になってくると、
 "海賊"たちが幅を利かせている危険な海域もありますので、注意してください」
シュナイダー
「海賊どもに襲われると、有り金や持ち物を奪われる可能性があるからな」
ロザリアネット
「遠くの海域へ出かける場合は、くれぐれもお気をつけて」
シュナイダー
「海賊の情報は、俺達探索者協会のほうでも提供しているからな
 ……お前、海賊になろうとか考えるんじゃないぞ」
ロザリアネット
「それでは、長くなりましたがこれで終了です。
 あなたの旅路に、幸多からん事を……」
シュナイダー
「気をつけてな。良い旅を!」
ロザリアネット
ロザリアネット
ロザリアネットは尾びれと右手をヒラヒラと振りながら、
オーク・M・シュナイダーとともにあなたを見送った。

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最終更新:2017年06月11日 19:11